baiksajaの日記

目前の一秒を大切に

 南北朝鮮会談

 明日、南北朝鮮の閣僚級会議が開催される。2年ぶりの南北朝鮮会談だそうである。言動の振れが大きいトランプは、「歓迎する、冬季五輪以外の話題も歓迎する」と述べたそうであるが、トランプはその場その場で言う事が180度変わる男だからその本心は分からない。と言うよりは恐らくは外交などには人生で一度も興味を持ったことが無い、マルドメ(まるでドメスティック)でヤクザまがいの地上げ屋トランプだから、そもそも本件については本心などは持っていないと思われる。なので、その危うい言動に一喜一憂する事はない。なにはともあれ、戦争よりは会談が良いに決まっている。
 とは言え、北朝鮮が会談に出て来て何かを話し合う、と言うのは常に時間稼ぎの欺瞞行為であった事は、今までの会談の結果を見れば例外なく自明である。今回も、経済制裁が徐々に効いて来て国内の統治が難しくなってきた時の、天助の平昌五輪開催と、これまた外交などには全く資質が欠如している南鮮の文在寅ポピュリズムが相俟って実現した会談である事は論を俟たない。安倍晋三は、日米韓の三国間の対北鮮の原則を逸脱しない様に釘を差すのに躍起だが、そんな声も北鮮との会談再開に舞い上がってしまった文在寅の耳にはまともには届くまい。その結果、北鮮が経済制裁から一息つき、米韓よりも何処よりも、真っ先にミサイルが飛来する危機に直面している日本のリスクが更に高まる危険性は限りなく大きい。
 北朝鮮が平気で嘘をつく国である事は既に明らかである。中露を含む6ヶ国協議の合意すら平気で反故にしてきた。それどころか、国を挙げて米ドルを印刷し、覚せい剤を製造し、偽タバコを輸出している事は既に周知である。北朝鮮製(或いは中国製)のメビウスは本当に良く出来ていて、包装からでは全く区別できない。喫って見て初めて、それも暫く経ってから、初めて分かる程に精巧である。卑近な例に過ぎないが、国を挙げて世界を欺くとはこういう事である。
 しかし南鮮も、それに負けず劣らずいい加減で嘘吐きな国である事は今や誰の目にも明らかである。国同士の条約、それも不可逆的な条約を結び、日本にはその実行を迫り既に10億円と言う大枚をせしめながら、自分は一向に自らの義務を果たさぬばかりか、今やその条約を一方的に無効にしようとしている。これでは南鮮はもはや国の体を為しているとは言い難く、満年物乞いと言われても致し方ない。
 こう見てみると多少極論かも知れないが、南鮮は一度北鮮に統一された方が良いと僕は思う。その方が東アジアが分かりやすくなる。今は南北が分かれているが、結局どちらも全く同じ人種で、嘘の塊の国なのである。北は民間人を拉致し、南は自国の政治家を拉致した。発想もやることもまるで同じである。
 思えば戦後70年やそこらで南北の人種が変わる筈もない。一見民主制を気取っている南鮮も、所詮は大統領が変わる度に大統領を筆頭に旧政権の大物が縄に付く後進国である。それならいっそ友好国の様な顔をして日米を欺き続ける南鮮は一度滅亡して、朝鮮半島を一国として対処した方が日米にとっては遥かに簡易になる。南鮮が中途半端に友好国であるから日本は振り回されてしまう。中露にとっても、朝鮮半島の経済が均一化されて、北鮮からの難民リスクが減る事に異論はあるまい。米国に到っては南鮮の本質すら見誤っているのではないかと危惧されるから、現実が先行すれば恐らくは事後承認するであろう。
 ならばいっそ、明日からの会談を契機に南鮮が北鮮に統合されてしまう方が遥かに良い。政治家としては金正恩の方が文在寅よりも数枚上手に見えるから、日米中ロが朝鮮半島の本質に気付けば、南北統一もあながち夢物語でもないのだが。