baiksajaの日記

目前の一秒を大切に

 最近気になる事

 最近少々気になる事がある。気になると言うよりは、言われている事は分かるけれどもいかにも片手落ちで、そのまま全ては同意し難いのである。
 その一つが煽り運転である。煽り運転は、やられてみないと分からないだろうがあれは恐ろしい。高速道路で直ぐ後ろにピタッと付けられて、走行車線は一杯で逃げられない、前にも車がいてそれ以上はスピードが出せない、そんな時に急ブレーキを踏まざるを得ない状況に陥ったら9割ぐらいの確率で追突される、増してや後続の車を運転している男はほぼ間違いなく狂人なのだから、その恐怖は半端ではない。
 また、僕は一般道でもとんでもない煽り運転をされた経験がある。その時は僕はスクーターに乗っていたのだが、赤信号で先頭で止まっていた僕の前に、横から大型のベンツが割り込んできた。それは良いのだが、青信号になっても一向に動き出さないのでクラクションを鳴らして信号が変わった事を教えた。それが気に障ったらしい。何時の間にか僕の後ろに付けて、執拗に煽って来た。信号で止まると横に回って来たり、斜め前に突っ込んで来て「何だ、お前!」などと喚き散らす。怖いので先に行かせたら、今度は僕の前で突然意味も無くに急ブレーキを踏む。今でも忘れない、濃紺の練馬ナンバーのE500だか600、運転手は中小企業の二代目みたいな40がらみのボンボンか、インテリ風のヤクザ。高速の追い越し車線で停車させられる恐怖に比べれば未だ大した事はないけれど、相手が常人ではないから相当怖かった。だから煽り運転を取り締まるのはどんどんやって貰えば良いと思う。
 しかし、狂人ではなくても煽り度くなる運転をする自分勝手な車が沢山いるのも事実である。本来、追い越し車線をずっと走り続ける事は道交法では禁止されている筈なのだが、実際にはこの手の運転手が余りにも多い。追い越すでもなくマイペースで、前の車からは何百メートルも車間を空けて、追い越し車線の流れは全く無視して走行車線の車と並走して悠然としているのである。警察は煽り運転を取り締まるなら、同時に追い越し車線をマイペースで走り続ける車も取り締まるべきである。ヘリコプターまで出動させて取り締まるなら尚の事、煽り運転と追い越し車線でのマイペース運転の両方を厳しく取り締まって欲しいものである。
 次に気になるのが、急に言われ出したエスカレーターでの歩行である。エスカレーターに乗る時は立ち止まれ、と言う運動が急に始まった。これが地下鉄銀座線程度のエスカレーターの長さであれば立ち止まっても良いが、大江戸線の如く5階建て相当の長さにもなると、東京のエスカレーターのスピードではじっとしていれば日が暮れてしまう。それを、危険だから立ち止まれ、と言うのは余りにも一方的である。NHKでは「急ぐ人は階段を上がれば良い」などと言う能天気なオバサンのインタビューを流していたが、5階相当とは言わずとも、昨今の長い階段を階段だけで上がれと言うのは階段を使った事の無い暇人の言である。大江戸線とまでは言わずとも、東京駅で中央線のホームまで階段だけで上がってみれば良い。
 エスカレーターを歩くなと言うのなら、せめてスピードを上げるべきである。日本のエスカレーターほど悠長なエスカレーターは世界中何処にもないのではなかろうか。しかし、東京の地下鉄の深度を考えれば、少しぐらいスピードを上げても、やはり絶対に歩くなと言うのには無理があると僕は思う。そもそも、動く歩道同様、エスカレーターを歩くのは非常に効率的だから、恐らく今回の運動は失敗するのではなかろうか。
 僕に言わせれば、歩く人間がいるのが危険だと言うのは、そもそもエスカレーターの運行責任者の怠慢である。歩くなと言うのは、怠慢の転化である。本来なら、エスカレーターの運行管理者は現行のエスカレーターを、幅を一人用の幅のエスカレーター二基にして、一基は歩行専用にするとか、せめて現行の幅を10cmか20cm拡げて静止利用者と歩行者の接触を防ぐべきである。それを自分の責任は棚に上げて、弱者保護などと反論し難い屁理屈を付けて、一方的に忙しい人間に犠牲を強いるのは明らかに本末転倒である。