baiksajaの日記

目前の一秒を大切に

 上海(1)〜リニアモーターカー

 昨日予定通り帰国したのだが、上海で毎晩遅くまで馬鹿飲みが続き、昨日は夕方横になったらそのまま18時間爆睡してしまった。今日も未だ少し自分の動作が鈍いのを自覚しながらも、友人との飲み会から今戻ったところで上海旅行記の詳細は明日に譲る事にする。今日は、上海で展示会が下火になってお客もいなくなった最終日の、一昨日の午後に乗ったリニアモーターカーの事を少し書こう。
 上海市内と上海国際空港を繋ぐリニアモーターカーが開通したのは、記憶違いでなければ万博に合わせて極く最近開業したように思う。未だ最高時速は抑え気味だそうである。展示会場から歩いて20分程の市側駅まで行って、訳が分からないままに往復切符を買ってホームに上がった。二駅間の往復運転である。因みに片道は50元、往復買うと80元に割引となる。地下鉄が5元位で乗れるので安いのか高いのかは良く分からないが、成田エクスプレスよりは大分安い。暫く待っていると列車が入って来た。
     
                   (入構してきた列車の顔)

 やおら乗り込むと車内は日本の新幹線のようである。車幅が広いのかエコノミーは片側3列、両側6列の座席であった。そしてシートの地の生地は新幹線同様モケットのそこそこの生地なのだが、それに被せてあるカバーが何とも粗悪な生地に粗悪な縫製で、いかにも実を重んじる中国であった。因みに一等車は片側2列の皮張りの偉そうなシートであった。値段はチェックし忘れた。
 暫くして動き出した。乗り心地は新幹線より少し振動が多く、特に横揺れがある。それと騒音が結構煩い。しかしそれは飽くまでも批評であって、乗り心地は決して悪くない。どんどん加速して300kmが最高運転速度のようである。新幹線同様車両の端で速度表示をしている。新幹線に乗り慣れている僕にはスピード自体はそれ程早いとは思わなかったのだが、列車がすれ違った時に相手があっと言う間に消える、その速さと風圧が起こすショックは新幹線では経験出来ないものであった。勿論列車の長さも新幹線の方が格段に長いので、同列には論じられない。
      

 上海市内から国際空港まで僅か8分程であった。リニアモーターカーに乗る目的だけで馬鹿みたいに往復するのは癪なので、国際空港で昼を食べて来ると周りに言っていた。なので予定通り中華料理屋で汁ソバを食べたのだが、予想に反して、というか中国なら当たり前の、脂っこいラーメンで毎晩の飲み過ぎで胃が弱っている身には少々重い昼食であった。
 肝心のリニアモーターカーは中々モダンである。因みに英語ではMAGLEVと呼ぶらしい。そして9月には450kmまでスピードアップするという話を聞いた。地震対策の事は良く分からないが、レールが殆ど直線なのでその位は出るのであろう。