baiksajaの日記

目前の一秒を大切に

2009-09-01から1ヶ月間の記事一覧

 バングラデシュの想い出 〜 (5)

当時のバングラデシュは未だ産業らしい産業もなく、世界銀行やアジア開発銀行の低利融資、先進国の援助で糊口を凌いでいた。産業といえば唯一ジュート生産があった。しかし、当時すでにジュートは徐々にプラスチックに代替される衰退産業であった。日本の米…

 バングラデシュの想い出 〜 (4)

当時のバングラデシュは完全なドライ・カントリーでアルコール類の入手は表向きは不可能であった。表向き不可能な事には常に裏が付き纏う。一戸建てに引っ越して間もなく、リキシャでアルコールを売りに来る男が現れた。彼は万が一警察に路上で捕まりアルコ…

 5日目の民主党政権

今日、鳩山首相が初めての外遊でアメリカの地を踏んだ。早速胡錦涛中国々家主席と面談したそうだ。精力的に外国の首脳と面談するのは大いに結構なことである。聞けば首相はスタンフォード大学に6年も留学して英文で博士論文を書いた由、また夫人も米国留学組…

 バングラデシュの想い出 〜 (3)

僕が赴任した頃のバングラデシュの大統領はシェイク=ムジブール・ラーマンという、バングラデシュの建国の父と呼ばれた人だった。アワミ・リーグという政党の創設者で、この政党は今に続いている。この人はインド寄りの人と言われており、更にインドの背後…

 今日が回教正月

インドネシアでは急遽回教正月を一日早めることになったらしい。元々21日が回教正月となっていて、今年のカレンダーにもそう印刷されていたのだが最近になって色々議論が噴出して、最終的に宗教省が昨日の夕刻にイスラム教の高僧を乗せた飛行機を飛ばして月…

 バングラデシュの想い出 〜 (2)

暫くホテル住まいをした後、一戸建ての家を高級住宅街の一角に借りて、移り住んだ。広い芝生の庭があり、白塗りの総二階の大邸宅である。応接間だけで25坪位ある。先ず使用人を雇う。厭でも何でも雇わざるを得ない。金持ちの義務みたいなものである。使用…

 バングラデシュの想い出 〜 (1)

1947年にイスラム教対ヒンドゥー教の対立から、インドからパキスタンが東西に分裂した形で、東西パキスタンとして独立した。しかし、東パキスタンは西パキスタンに比し貧困の度が高く、投資も西からの投資が大部分を占め、経済的に西に牛耳られる結果となっ…

 ジェットスキーに挑戦してみて

今年は特殊小型船舶の免許を取った。小型船舶の免許制度が数年前に改定され、ジェットスキーは他の免許に関係なく特殊小型船舶免許がないと乗れなくなった。理由は言うまでもなくジェットスキーによる死亡事故が多かったからだ。 ジェットスキーは、水上オー…

 夜の電車に乗って思う

今日は若い人達に誘われて、年寄りは唯一人なのだけれども特段の違和感もなく、彼等の仲間の転勤の送別会の席で一献傾けた。若い人達に大事にされる幸せを噛みしめながらの帰り道、ターミナルで郊外電車に乗ったのはもう夜の12時過ぎであった。この時間の電…

 乗り物好きが高じて

乗り物が大好きで、色々な免許を持っている。器用貧乏で色々ある趣味の一つも、大型バイクのツーリングである。大型バイクと言うと、先ずハーレーですかと訊かれるが、ハーレーは好みではない。バイクとしては決して性能が良い訳ではない。音は騒さいし振動…

 剣道

剣道の世界大会、と言ってもご存じの方は少なかろう。まだマイナーな競技であるから、やむを得ない。2年前の台北大会では過去11回の大会で無敗を誇った日本が、準決勝でアメリカに敗れると言う大波乱が起きた。そして、決勝では韓国と米国が当たり、韓国が史…

 大相撲

また今日から9月場所が始まった。大相撲は大好きで、東京場所は時々両国にも行く。テレビで見慣れているので、リプレーがないと勝負の微妙な機微が分からず初めは戸惑ったが、段々遠くからでも際どい勝負も見えるようになり、それ以上に雰囲気が楽しめるので…

 日本人の祖先

日本人の祖先は北方系と南方系との混血、というのは既に定説であろう。北方系の主流は間違いなく中国大陸から朝鮮半島を経由して来日している。言語も朝鮮語とは語順も一緒だし同じ漢字民族で似ている単語も沢山ある。テレビで字幕を見ながら韓国語を聞いて…

 また新たなインドネシア繋がり

昨日、また新しいインドネシア大好き人間に紹介された。未だ若い人だったが、日本とインドネシアの懸け橋になる何かを真摯に模索し、既に行動に移している人である。その情熱と実行力には人を打つものがある。若いが為に僕のような年寄りから見ると少し理想…

 ガルーダ航空墜落事故 (2)

(昨日から続く) 先ずは遺族にお別れをして頂ける状態にしなければならないので、直ぐに現地には医者を探すよう指示した。経験のない二人は何のことかなかなか分からなかったが、僕はそれ以前にも酷く損傷した交通事故の被害者を修復して日本に送り出した経…

非[非日常的なこと] ガルーダ航空墜落事故 (1)

毎年9月になると思い出す、痛ましい航空機事故がジャカルタ駐在中に起きた。1997年にジャカルタ発メダン行きのガルーダ152便のエアバスA300がメダン近郊に墜落したのだ。本稿は少々生々しいので、生々しいのに弱い方はお読みにならない方が良いかも知れない。…

 幸せに感謝

今日の東京はすっかり秋めいて、爽やかな晴天は秋晴れと言うのがピッタリな感じがする。そう思うと目の前の大木の葉も緑が少し黄めいてきた気がする。賑やかだった油蝉の声は余り聞かれなくなり、今日はつくつく法師の声が目立つ。そして、長くなってきた夜…

 烏害(うがい)

烏害という言葉があるかどうか知らないが、我が家の回りの烏の数と騒々しさは大変なものである。近所に古い神社があり、大木が沢山生えている。烏には恰好の塒である。この神社の古いことは、1362年の古文書に既に出てくるそうであるからそれ以前、地元の言…

 新政権に願う

民主党が政権交代を担う事が明確になって、益々期待と危惧が膨れて来た。民主党の地滑り勝利が過ぎて、町の声も徐々に冷静さを取り戻し、テレビでは新政権の具体的政策を探る番組が目白押しの毎日である。 民主党のマニフェスト。考えれば考えるほど票集めに…

 [イスラム教] 断食10日目

断食が始まって10日が過ぎた。一番辛い時期である。人々の顔には憔悴の色が看て取れ、皮膚は乾燥してきて、動作もどことなく鈍くなってくる。皆平常通りにと必死に努力しているのだが、そこは凡人のこと、どうしても疲労は隠せない。こちらも何となく手加減…