baiksajaの日記

目前の一秒を大切に

 戻って来た(?)警察官

 大震災被災地で献身的に働く警視庁警察官がテレビの映像に流れると、畏敬と感謝の念に堪えなかった。そして多くの東京の警察官が被災地で頑張っていてくれたお陰か、都内ではこの1ヶ月の間交通警察官を見掛ける事はなかった。出払っていたのだと思う。それが今日、突然都内に復帰した感であった。日頃見た事もない処でネズミ取りを仕掛けているのを目撃したり、白バイと頻繁に出くわすのである。幸い今日はタラタラと気合の抜けた走り方をしていたから僕に被害はなかったが、恐らく被災地の仕事が一段落して、警視庁警察官が多数戻って来たのであろう。そして、この1ヶ月手薄だった交通取り締まりに発破が掛ったのだと思う。反則金の売り上げが予算を大幅に下回っているに相違ない。
 するとどうであろう。被災地にいた警察官とは一変、何とも傲慢な白バイ隊員とリラックスしたネズミ捕り担当警察官なのである。それを見ればこちらも畏敬の念や感謝の念は何処へやら、またぞろ反発心が首を擡げる。被災地で黙々と働く姿とは裏腹に、いつもの厭らしい点取り虫の警察官ばかりに見えるのだ。
 交通警察官への反発は誰でも持った事はあると思う。勿論違反する方が8割は悪いのだが、交通規制が不合理な事も随分とある。警察は勝手に規制するのだから気楽なものだが、地場で生活している者、或いは単に通りすがりの者にとって、理解に苦しむ規制が少なくない。警察官が住民の意見を聞いて交通規制をするなぞと言う話はついぞ聞いたことがないから、結局は声の大きい人と、偉い人の言う事で規制をするものなのだろう。そしてその規則を金科玉条に、杓子定規に違反切符を切る交通警官の石頭ぶりには誰でも一度や二度は腸が煮えくりかえった経験があろう。
 その悪弊に拍車を掛けるのが警察のポイント主義であるい。例えば夕方、上がる寸前の白バイに補まったらこれはもう全く逃れられる余地はない。ノルマがあるから帰り際の駄賃で、儲けられる時には絶対に儲けて帰るのが白バイ警官の性である。どんなに情状酌量の余地があろうとも、殊白バイ警官は絶対に見逃してはくれない冷血動物である。これはやはり、警察のポイント主義の産物である。東南アジアの汚職警官と同様、違反を未然に防ぐという努力をせずに、違反をさせてから捕まえて自分の手柄、ポイントにするのである。謂わば囮捜査みたいなものであるから卑劣である。
 昨日の様なとんでもない余震が未だ続いている反面、段々と日常が戻って来つつある。それに伴い、日常の厭な事も徐々に復活して来る。昨日の様なバカ女の無礼は震災とは関係なく今や恒常化しているが、警察の横暴などが再び日常化しつつあるのは余り嬉しくない。