baiksajaの日記

目前の一秒を大切に

 日本に戻って

 今朝成田に戻ってきた。今日はどうした具合か夜行便の到着が重なって、パスポートコントロールは長蛇の列であった。自動化ゲートでも十数人が列を作ると言う、珍しい早朝の混雑であった。出発した日と違って、今朝は少し涼しかった。被災地では雪の降る処もあるとの予報であったから、被災者には難儀な事であろう。
 成田からは、今日も普段と同じように成田発7時20分の新宿行きリムジンに乗ったのだが、普段なら葛西の辺りから渋滞が始まってバスは殆ど動かなくなるのに、今日は全然渋滞していない。それどころか首都高に入ってもスイスイと快調で、芝公園の近くのジャンクションで少し混んだ以外は、殆ど渋滞にも遭わずに新宿まで走れてしまった。お陰で成田の第一ターミナル北ウィングから新宿西口まで1時間5分で着くと言う、僕の記憶では最速記録であった。
 こんなに都内が空いているのは2年位前のガソリン価格高騰の時以来である。今回はガソリンが高いだけではなく、被災地を思うと気が重くなるとか、税金が増えそうだから少し倹約生活に慣れておこうとか、ガソリン価格以外の要因も間違いなくあると思う。道路が空いているのは時間が節約出来て非常に良いのだが、あまり皆の財布の口が閉まってしまうとまた景気が沈滞してしまい、それも困る。
 地方統一選の後半戦がもう直ぐ投開票となる。前半戦で叩きのめされた民主党が後半戦はどう戦うのか。震災復興にしても相変わらず全体像は出て来ないし、原発関連の地域住民への対応も場当たり的なその場凌ぎばかりで、避難民の不満は募るばかりである。後半戦も民主党の惨敗はもはや動かぬところであろう。愛知県では相変わらず地域政党減税日本が元気が良いらしい。借金で首が回っていないのに減税などと人気取りに徹する河村たかしであるが、小泉進次郎が痛快な事を言っていた。彼には親の七光りとは違う、何かスター性があるようである。曰く、「被災地の皆さん、大変ですね、僕達は減税しますから、皆さんは頑張って下さい、などと言えますか?」端的に、上手に減税日本を批判している。小泉進次郎に言われるまでもなく、やはり被災地の復興財源は国民が割り勘で負担するしかあるまい。
 民主党政権は相変わらず子供手当てや高速無料化に拘る反面、復興の為の補正予算の財源に年金の国庫負担分の積立金2.5兆円を取り崩すという方針を頑なに主張しているそうである。年金の国庫負担積立金は、現行制度が続く限り必ず必要になる資金だから積み立ててある。これを今取り崩してしまえば、数年後にはまた穴を埋めないと年金の基礎部分が払えなくなる。一方、子供手当てや、ましてや高速無料化はやめれば即その分だけ財源が浮いて来る。こんなに簡単な比較はあるまいに、相も変わらず党内の小沢派を中心とするマニフェスト擁護派の意見が潰し切れずにモタモタと信じられない財源捻出を図っている。埋蔵金の流用や積立金の取り崩しは、結局は借金と同じで何処かでツケが回って来るのである。何時まで経っても反省のない民主党は、国民の目を眩ませて安易な財源捻出に走り、他方で相も変わらぬバラ巻きに拘る亡国の政党である。