baiksajaの日記

目前の一秒を大切に

 GW七日目

 今日でGWも七日目、明日から仕事が始まる会社が多い。僕は未だどうするか決めかねている。後三日休んじまおうか、でももしどこかから仕事の話が来た時に休んでいると、ウチの様な零細企業は直ぐに切られてしまうのではないか、という訳で取り敢えずは明日の様子見である。
 七日目の今日は家で大人しく読書に勤しんでいた。今日は東京は暑くもなく寒くもなく、空は曇天であったけれども春らしい気候で、ボヤッと本を読むには中々快適な日であった。そこで今日のブログには読後感想文でも書けば良さそうなものだが、僕には本を何冊も並行して読む悪癖がある。今は五冊読んでいる。だから一日やそこらでは中々読後感想文が書けないのである。数学の試験であっちの問題やこっちの問題を少しずつ触った挙句にどの問題も0点を付けられるのに似た概がある。
 そんな長閑なGWなのに、どうにも腹に据えかねる話がある。またまた民主党政権がその根源なのだが、東北の高速道路の無料化の話である。東北の復興を政府が援助するのに異論はない。それどころか、あれだけの被害を蒙った被災地の再建、復興を自力でやれと言う方が無理である。国を挙げて、国民一人一人も一丸となって応分の負担をして、精一杯の支援をしなければならないと思っている。
 しかし高速道路の無料化は話が違う。高速道路無料化は不特定多数の利用者が享受できるシステムで、東北の被災者に限った支援ではない。例えば北海道の業者が首都圏に荷物を発送するのにも高速料金は掛らなくなる。それは被災地の復興とは無縁なのだから、関西、中京の業者から見れば不公平この上ない制度となる。しかも枝野幸男は今日、東北自動車道に限らず東西を結ぶ高速道路なども対象にする事を検討すると発言していたが、もしそれが実現するなら尚の事である。そうなれば、新潟、富山辺りの震災とはそれほど縁のない地域の業者が東京に物を送るのも、磐越道東北自動車道を使えば、多少遠回りでも高速代はタダになってしまう。
 ただでさえ財源が無いのに、民主党政権はどうしてこうもバラ捲きから脱却出来ないのであろう。同じ予算を使うなら、東北の被災地に直結する使い道は他に幾らでもある筈である。被災地に外から観光客を呼び込むなら、被災地のみで有効な政府補助の付いたクーポンを発売するとか、被災地の業者が首都圏と物品の遣り取りをする時だけに有効な高速券を被災地の業者だけに直接交付するとか、逆に被災地に復興物資を運ぶ時だけに圏外の業者に無料クーポンを発行するなど、もっと有効で公平な方途は幾らでもあろう。被災地支援でまで選挙の票集めを第一義にするようだから、統一地方選でも大惨敗を喫するのだが、菅直人以下の政権幹部は未だにそれに気付かぬ様である。何とも愚鈍な事である。