baiksajaの日記

目前の一秒を大切に

 成田にて

 今日の東京は昨日とは打って変わって、朝からの晴天である。全くのバイク日和である。こんなに天気の良い日曜日に仕事で出かけるのは恨めしく、東京にいる人間を妬みながら成田に向かった。また今日から、1ヶ月半ぶりのジャカルタ出張なのである。
 今日はディズニーワールドで既に渋滞が発生しているのに加えて、朝っぱらから車4台の事故が発生したとかで、リムジンバスは東関道ではなく京葉道路を経由した。工場や倉庫の間を縫って走る東関道よりは京葉道路の方が桜を見るには適しているが、その桜ももう殆ど散ってしまっている。3日前にはまだ随分残っていた千鳥ヶ淵の桜も、今朝はもうすっかり葉桜になっている。今年の桜は何ともせっかちで、あっという間に満開になったかと思ったら、あっという間に散ってしまった。千葉県に入ってから、多分花見川だと思うのだが、川の堤の桜並木が辛うじて未だ多少の花を付けている程度で、もう花見とは程遠い道中なのである。今年は少しせわしすぎる桜の季節であった。
 成田に近づくと急に空に厚い雲が広がり、出かけるときの妬みが少し薄らいだ。今朝の千葉は雲が低く垂れ込めた曇天で、東京の晴天が嘘のようであった。空港ターミナルは今朝は普段より混んでいたが、その人混みのそこら中から中国語が聞こえてくる。実は先日千鳥ヶ淵を歩いていても中国人が多くて吃驚したのだが、千鳥ヶ淵にそれだけ中国人が多いと言うことは中国からの観光客がそれだけ沢山いると言うことだから成田に中国語が氾濫していても驚くには当たらないのだが、それにしても随分中国からの観光客が多いようである。しかもその身形が、特に若い人はすっかりおしゃれになって、日本人と殆ど区別がつかない。ちょっと前までは、その昔一世を風靡した我が国の誇る農協さんの団体旅行の如く、中国から来た人は身形や髪型などから一目でそれと分かったものだが、今はまるで判然としない人も多い。公衆の場での行儀が悪い人には彼の地の人が多いのは今でも同じだが、日本人も最近の若い人の中には周囲に気を配らない人が増えているから、マナーだけでは決めつけられない。別に何人でも構わないけれども、とにかく人混みでは中国語がそこら中から聞こえてくるので、改めて中国の経済発展を実感させられるこの頃である。