baiksajaの日記

目前の一秒を大切に

 iPad

 余りにも世間に急激に出回ったiPadなるもの、世間に取り残されてはなるまじと連休の玩具に買ってみた。パソコンが壊れてしまい、予定外の買い換えを強いられたばかりなので出費続きに少々躊躇したが、何れは買う物だからと思い切って買ったものである。出張の時に重いパソコンを持ち歩かなくても済むかもしれないという期待もあった。
 期待に違わず大きさも重さも程良いし、何よりも驚くほど画面が綺麗である。しかし年寄りには使い方が中々分からない。パソコンだと電話をすればメーカーがサポートしてくれるからいざとなれば電話をしてしまえば済むのだが、アップルはどうもそういうサポートがないらしい。マニュアルもネットから取り込まないと、本体には全く、紙切れ1枚付いていない。この頃の器械はマニュアルがあってもとても読める量ではないし、分からないことはマニュアルを読んでも良く分からない事が多いから、マニュアルがなくても本当は少しも困らないのだが、それでも何となく心細い。
 話が少し逸れるが、マニュアルと言えば最近の器械のマニュアルには何やら耳慣れぬ横文字の言葉がカタカナで頻繁に出てくるので閉口する。カタカナなので元々の英語を知らないと英語が類推できないから、辞書もひけない。若い人達には常識的なカタカナ語なのかも知れないが、僕には耳慣れない言葉で意味不明だから、マニュアルを読んでもさっぱり埓が開かないのである。困った風潮である。特に最近はそういう類のカタカナ語が一層増殖しているように思える。会話になると更に悪い事に、そういうカタカナ語からの造語が色々あるようで、これは最早年寄りには全く追従不可能である。造語はともかく、マニュアルで使う単語は、カタカナ語が既に一般化しているのならせめて元の英語を併記するか、或いは日本語の言葉に置き換えるかして欲しい物である。
 話をiPadに戻すと、未だ不慣れな事もあるがどうも入力が僕には頼りない。キーの境目に何の印もないから、手元を見ずに画面を見ながら入力すると手がずれて滅茶苦茶な入力になってしまう。出張用の小さなノートブックですら、僕はタッチパッドがオンのままマウスで使っているとつい親指の腹辺りがタッチパッドに触ってしまい屡々入力が混乱するのだが、iPadに至ってはキーが小さい事もあり、一つ一つを指先を見ながら入力しないととんでもない事になってしまう。慣れればもう少し益しになるかも知れないが、これでは精々短いメールぐらいにしか対応出来ないのかも知れない。海外出張に重いパソコンを持ち歩かなくても済むという夢は潰えそうである。しかし日帰りか、精々一泊程度の国内出張なら何とかなりそうだし、新聞を電車で読んだりするのには凄く便利そうである。新聞は海外出張の時に便利な電子版を既に購読しているので、これは直ぐに役に立つ。未だ本までは手が回っていないが、本が入れられれば新幹線で新聞を読んだり本を読んだり出来るようになるのが嬉しい。
 ところでiPadには「DEL」キーや「→」「↑」「←」「↓」はないのだろうか。僕の指では中々カーソルを思った処に入れられず、消去はバックスペースしか見当たらず、今は入力ミスの訂正に酷く苦労をしている。