baiksajaの日記

目前の一秒を大切に

 雑感

 今日は急に寒くなってしまった。東京でも昼間ですら10℃にならなかったと言うから、もう冬である。明日はもっと冷えると言う。流石に今日は家では薄手の綿セーターを諦めて、裏フリースの綿セーターに着替えた。それでも未だ何だか薄ら寒い一日である。夕方、と言っても大相撲の打ち出しを見てからだから外は既に真っ暗な今日この頃だが、バイク屋に用があってバイクで出掛けた。都下とは言え多摩川の大分手前ではあるし、未だ幾ら何でも冬支度は無用だろうと思いながらも、それでも多少防寒対策を施して出掛けたのだが、外は風を切ると随分と寒かった。もう十分冬の様であった。
 その大相撲だが、今日は生まれて初めて見る珍事が起きた。1敗の日馬富士と全勝の豪栄道の対決で、否が応でも盛り上がる本日一番の好取組でそれは起きた。立ち会い鋭く豪栄道が良い形を作り、日馬富士は土俵際一瞬危なかったが何とか土俵中央まで押し返し、好取組に違わぬ熱戦が期待されたその刹那、行事が待ったを掛けた。暫くは何が何だか訳が分からぬまま、結局そのまま取り組みは終わってしまったのだが、蓋を開ければ勝負審判の誤審とやらで結局「やり直し」となった。取り直しは珍しくもないし、立ち会いのやり直しは今は普通だが、勝負が始まってからのやり直しは生まれて初めて見た。そのやり直しの一番は日馬富士の圧倒的な相撲で終わってしまったが、最初の一番で折角良い形になった豪栄道には気の毒な、何とも後味の悪い一番になってしまった。日馬富士にしてみれば、最初の相撲の勝負は分からず終いではあるが、豪栄道に十分になられたのだから随分ラッキーな行事待ったであったろう。それにしても幾ら人間のやる事とは言え、これ程の大一番によりによって大珍事が起きるとは、残念至極な事ではあった。
 中東では、ガザの緊張が益々高まっている。周辺のイスラム国に昨年のアラブの春以来イスラム色が強まっているので、イスラエルもうっかり地上進攻するとエジプトを初めとする周辺国を纏めて敵に回すリスクがある事が、今般はイスラエルの地上進攻に対する多少の抑止になっている様に思われる。特にエジプトの政権交代インパクトは大きい。それにしても、今度の衝突もイスラエル空爆がきっかけである。イスラエル空爆ハマスの最高幹部を殺害し、ハマスがそれに対する報復としてロケット弾を撃ち込む事で始まった。相も変わらぬイスラエルの傍若無人なテロ行為である。
 イスラエルはここの処ずっと、イランの核施設への空爆も示唆している。米国大統領がオバマでなく共和党であったら、もう既に実行しているかも知れない。過去にもイラク、シリアの核施設を空爆で完全に破壊した実績のあるイスラエルである。近隣アラブ諸国核兵器所有は、断固として許さないと公言して憚らない。斯く言う自分は、決して認めはしないが99%既に核保有している事は大方の認めるところである。それは、自分だけ核武装しておいて、近隣諸国には同じ事を絶対認めないと言うエゴである。ガザでは地上進攻に備えて戦車などが続々と配備されていると言う。空爆に加えて数日前からは艦砲射撃も始めたと言う。空爆は爆弾に目標設定が可能になり相当高精度な爆撃が可能なこの頃であるが、艦砲射撃となればもう何処に当たるか分からない、無茶苦茶な無差別殺戮である。婦女子の犠牲者が増えるのは当然である。
 何時も言うが、イスラエルは不法占拠を至急止め、直ちに国連で議決された国境まで戻らなければいけない。不法入植や身勝手な壁の建設は直ぐにも止めて、大人しく定められた自分の領土に戻るべきである。そして国連議決に沿って、イェルサレムの統治はパレスチナに渡し、三大宗教の聖地を誰でも平和裏に行き来できる聖地に戻さなければいけない。今の様な独りよがりのエゴイズムが、世界中からユダヤ人が嫌われる原因になる。金持ちが多い事を暈に着て米国議会を牛耳り、国連を軽んじていると、そのうちにヒトラーが再来するかも知れない。幾ら軍備を固めたところで、人口高々1000万の小国など、いざとなれば一捻りである。世間を甘く見ない事だ。とは言えイスラエルだって、平和に過ごせればそれに越した事はない。その過程に問題があったとは言え既に建国されたからには、イスラエルユダヤ人の故郷であり憩いの地である事は既定事実である。折角世界の大方がそれを認めているのだから、先ずはイスラエルがテロを放棄して平和国家としての道を歩み始める事が先決である。
 それにしても、何とか悲惨な戦争だけは避けて欲しい。装備で圧倒的に勝るイスラエルパレスチナに進攻すれば、単なる大量虐殺であって戦争にすらならない。そんな事態だけは見たくない。アラブ諸国の総力を挙げてイスラエルを牽制して欲しいものである。