baiksajaの日記

目前の一秒を大切に

 幸せに感謝

 今日の東京はすっかり秋めいて、爽やかな晴天は秋晴れと言うのがピッタリな感じがする。そう思うと目の前の大木の葉も緑が少し黄めいてきた気がする。賑やかだった油蝉の声は余り聞かれなくなり、今日はつくつく法師の声が目立つ。そして、長くなってきた夜は虫の声が賑やかだ。
 昨日は若い人達に遊んで貰い、日光−赤城とバイクに乗って遊んで来た。一回りも二回りも歳の違う人達が、付き合って遊んでくれる。つくづく幸せだと思う。生憎往きの高速は事故で大渋滞で、だいぶ時間が狂ってしまったがそれでも全行程を予定通り走ることが出来た。途中ハプニングがあり、いろは坂を一往復半したりもしたが、道路は思いの外空いておりいろは坂の往復も楽しい事であった。
 中禅寺湖では肌寒い程の涼しさが心地よく、地元の年配のご婦人は10月になれば冬支度だと言っておられた。帰り道では、榛名山だろうか、或いはもっと遠い山だろうか、高速をバイクで走りながらチラチラ振り返るだけなので定かではないのだが、夕空に映える黒い山容と少し厚めの雲間から差し込む夕日のコントラスとを楽しみ、また暫くすると東の空から折からの満月が昇り、楽しかったツーリングの終わりを一層印象付けてくれた。
 僕は基本的にはソロツーリングが多いのだが、時々こうして若い人たちに遊んで貰い、若いエネルギーを分けて貰う事の出来る幸せをつくづく有難いと思う。未だそれほど老いているという自覚がある訳ではないが、時々はっとさせられる肉体の変化がある。外見の変化であったり脳の問題であったり筋力の低下であったり、緩慢な変化なので日頃は特に感じない事が、何かのきっかけで強く自覚される事がある。そういう時に、老いとはこういう風にやってくるのだと思い知らされる。そんな日常のなかで、若い人たちと一緒になって遊べる幸せに感謝しながら、精々今のうちに遊んで貰っておこうとの思いを新たにするのである。