baiksajaの日記

目前の一秒を大切に

 インフルエンザワクチンを射ちに行って

 雨期でそれほど暑さを感じなかったジャカルタから日本に戻ると、やはり寒さが身に浸みる。隣家の桜の木は見事に葉が落ちて、小枝が葉脈の様な美しい幾何学模様を作っている。

 毎年この時期になるとインフルエンザワクチンを近所の町病院へ射ちに行く。今年は新型インフルエンザワクチンの製造にメーカーのスペースが取られてしまって通常ワクチンが品薄なのか、或いは例年より関心が高く接種者が多いのか、小さな町病院でも予約制となりワクチンが入荷するまで随分待たされてしまった。
 呼び出しが来たので病院へ行くと、待合室は例年とは様変わりで順番待ちの人で一杯である。大部分は僕よりも更に高齢な人達だが、今年は若い風邪の患者も随分混じっていた。新型インフルエンザに罹った人のみならず、普通のインフルエンザなのだけれども新型だと困るので普段は病院に来ない人も来ているのだろう。見るからに気分の悪そうな人が近くで咳をするので、正直良い気持ちはしなかった。
 当初は新型インフルエンザの虞のある人は一般の待合室に入れないように、専用の病院が指定されていたと思うのだが今はどうなっているのだろうか。少なくとも近所の町病院にはそんなスペースはないし、受付も看護師も人数が少なくてとても外来患者の隔離受付まで出来るような規模ではない。
 僕は未だ新型インフルエンザのワクチンを割り当てて貰える年齢まで数年あるので、今年も通常ワクチンだけ射って貰ったのだが、ワクチンのお陰だろう、ここ数年風邪らしい風邪は引いた事が無い。それにしても、病院の待合室もそうであったが電車に乗っても咳をする人が増えている。帰宅した時の手洗いと嗽は励行しようと思う。