2010年の年明け

　明けましておめでとうございます！

　昨日ジャカルタから夜行便で戻った。年末にやるべき事は多々あるのに、ウロウロしているうちに時間切れで年が明けてしまった。精々毎年お節に添える焼き蛤をバイクで千葉まで買いに出かけたぐらいだが、強風で荒川の上では飛ばされそうになり寝ぼけ眼の目が覚めた。
　新しい年の年明けには誰でも似たり寄ったりの、新年を迎えての抱負だとか思いを述べる。元旦に新しい決意をするのは良いことだしそれはそれで結構だと思うが、僕は人様と一味違うような洒落を思い付く程の才能もない。年末のテレビには興味がないので、とりあえずおせち料理を肴に酒を飲んで新しい年を迎えた。今年は北海道の知り合いに送って貰ったたら子と数の子がある。東京で買うのとは一味違う。加賀から送って貰った丸いものとろろを添えた年越しそばも旨い。
　と悦に入って酒を嗜んでいて、ふと思い到った。この数年で二度、酒を飲んで顰蹙を買ってしまったことがある。理由は未だに分からない。以前はそんな事はなかったし、この二度の事も自分では自覚がないので何が悪かったのか分からない。それが何時も頭の何処かに引っ掛かって、時々酒が不味かった。そんな中で突如閃いたのは僕の酒は職業病ではないか、という事であった。職業病は、同情こそされてもそれで怒られ疎んじられるのは気の毒である。そうっ、僕のアルコール依存症は職業病だったのだ。と言う悟りが開けた今年は、何の解決にもなっていないのだがもうそんな細かな事は放っておいて、気兼ねなく酒を嗜もうと思う。そしてまた警察に捕まらないように気を付けてバイクに乗ろう。
　一度しかない人生のバックストレッチでは観衆の歓声やブーイングは関係ない。勿論、他人様に不快感を与えないという大前提の中での話である。そして、自分の生き様の集大成を自分の信念に則って、一年一年積み重ねて行くだけである。中でも一番大事なのは、毎日々々を心行くまで楽しむ事であると思う。