baiksajaの日記

目前の一秒を大切に

 永住外国人に対する地方参政権

 今日岡田外相と韓国の柳外交通商相との会談で、柳外相から永住外国人地方参政権を付与する法案成立への期待感表明があったそうだ。この法案は先般小沢一郎訪韓した折にも李大統領に表明している民主党の政策であるが、今通常国会に法案が上げられる予定である。
 この法案に対するメディアの論評が殆ど目につかないのが不思議なのだが、こんな可笑しな法案はないと思う。幾ら地方と限定しているとは言え、永住外国人と言うのは自分の祖国は外国であると宣言している、言いかえれば愛国心は日本にではなくその祖国に置いている外国人である。日本と母国との間に摩擦が起きれば母国の、即ち日本から見れば外国の、利益を優先すると公言している人達である。今の世の中にそんな事態が簡単に起きるとは思わないが、原則論から言えば日本に敵対し得る人達に参政権を与えるという事で、こんな事例は海外でも殆ど例が無いのではなかろうか。
 等しく税金を納め永住するから参政権を寄こせ、という理屈は分からないではないが、参政権を言うなら先ず国籍を取得して日本人になれば良い。日本人になる事は拒否して心は祖国に置きながら、参政権を寄こせと言うのは虫が良い。外国人に日本の政治に公然と口を挟ませる、というのは信じられない暴挙ではなかろうか。極論すれば、或る国の諜報機関が意図的に中小の地方都市へ集中的に諜報員を住まわせれば、ある日その地方都市の議会が第三国に牛耳られるという事態が起こり得るのである。相変わらず小沢民主の本意がさっぱり分からない。
 数日前の、検察が権力に尻尾を巻くようでは所詮は検察も小役人である、という本ブログの檄に発奮したかのように強制捜査があり、また昨日の本ブログを受けたように昨日から本日未明に掛けて小沢一郎の秘書が次々と逮捕された。偶然のタイミングとは言え快哉である。小沢一郎民主党大会の日に逮捕するとは何事か、と激昂していたが、検察にしてみれば国会が始まってしまえば議員の不逮捕特権に引っ掛かって証拠隠滅される恐れが多いから、不逮捕特権が発動される前に一網打尽にしようというのは当然の事である。しかも小沢が事情聴取を無視し続けて公然と囲碁などを打って検察を愚弄していたのだから、検察をここまで追い込んだのは小沢自身と言える。ところで、小沢一郎は家に4億円もの現金を置いておく人のようだ。遺産を運用したお金だそうだが、家に億円単位の金を現金で置く人と言うのは、普通は脱税している人とか覚醒剤絡みのような出所をはっきり言えない金の所持者なのだが。
 僕も海外駐在時代に、折から来訪した某衆院議員の秘書から接触を受け、大型ODA案件への参加料を公然と請求された事がある。その厚かましさは大変なものだが、政治家秘書という肩書は民間人にとっては暴力団と同様の悩ましいもので、断れば嫌がらせや報復があると覚悟して返事をしなければならない。当時の僕には大変なストレスであった。結局その時は断ったのだが、幸い翌年の選挙で先生が唯の人になったので結末は何事もなく終わった。水谷建設大久保隆規に5,000万円と指示されたというのは良く分かる話である。僕に接触してきた議員秘書はそれを「商売」と言ったものだ。
 鳩山由紀夫小沢一郎の幹事長続投を支持し、エールを送っている。ネットで評判の「鳩山由紀夫 vs. 鳩山由紀夫」を一度自分で見て欲しい。いくら政治家は二枚舌だとは言っても、ここまで豹変できるものか、噴飯ものである。唯一前原誠司が小沢に多少距離を置くコメントを発し、状況によっては民主党の自浄も必要であると発言していたのが救いであった。逆に言えば小沢の恐怖政治はそこまで浸透しているようだ。事業仕分けで言いたい放題だった若手議員達も、もう少し元気を出して言いたい事を言ったらどうであろう。
 何れにしても事ここに到れば、検察が政治資金規正法違反の追及で終えるようなら検察の負けである。贈収賄・請託まで立件しなければここまで検察がリスクを張って日本最強の権力に抗う意味はない。鈴木宗男国策捜査と言っているが、あまり筋違いな援護射撃はしない方がご自身の為でもあろう。東北地方の公共事業に絡む黒い噂は鈴木宗男とは次元の違う話である。検察は自身の矜持にかけて正義を貫き、検察を愚弄し、国民を愚弄し、天皇まで恣意で操る無体な権力に屈してはならない。