baiksajaの日記

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 インドネシア旅行記 (11) 〜 チアテール、パルンとタンクバンプラフ

 インドネシア地震が多いだけあって、火山も多いし温泉も多い。チアテールはジャカルタからバンドンに、一般道でレンバン経由で入ろうとするとレンバンから30分程手前の左側にある、昔から有名な温泉地である。ここは公園になっていて、温泉にも入れる。もっとも温泉と言っても日本のそれとはまるで趣が異なり、公園の中にシャワールームのように仕切られた部屋が並んでいて、中には湯船もある。ただ、脱衣所などは整備されておらず結構汚ないので慣れないと入るのには少し勇気がいる。温泉独特の硫黄の臭いと、茶色いヌルヌルがそこら中にへばり付いている。
 温泉と言えばジャカルタからボゴールにサワガン経由で行くと、サワガンの少し先にパルンという市場がある。その先を右折して数キロの所にやはり公園があり中に温泉がある。公園は綺麗に整備されていてピクニックでお弁当を使ったりするにも適している。ここには浴場の入口に立派な建物があるのだが、結局はその建物から階段を降りて行くとチアテール同様、シャワールームのような仕切りが幾つかあり空いている所を使うようになっている。言ってみれば全て家族風呂である。ジャカルタから小一時間で行けるのだが、残念ながら余り何度も行きたくなる温泉ではない。もう少し整備されていれば素晴らしいのだが、インドネシアには日本人のように公衆浴場の習慣がないのだから望むべくもない。
 チアテールから更にバンドンの方に10分程向かうと右に戻る道があり、その道を辿れば直にタンクバンプラフに行き着く。タンクバンプラフは以前書いたブロモ山に似た火山で、火口の底の水溜りは大きさも水の色合いもブロモ山の内輪山の底に良く似ている。


(休日になると沢山の観光客が訪れる。が、外国人は殆ど見掛けない。周囲の景色は素晴らしく、頂上を湖伝いに一周した。)


        (火口の底にカルデラ湖があり、青い色をした水が溜まっている。)

 ここから歩いて山を下るハイキング・コースが整備されている。20分程で下、と言っても未だ山の中腹だが、に着くとお茶屋があり一休み出来る仕掛けになっている。周囲は大きな石がゴロゴロしていて河原のような趣で、近くでは間歇的に水蒸気が噴き出ていて、その横には石で囲った手を入れられないほど熱い水溜りが出来ている。お茶屋では卵も売っており、卵を買うと網を貸してくれるので10分ほどこの水溜りに卵を浸しておくと見事に温泉玉子が出来上がる。玉子を食べてコーヒーを飲んで、さあ駐車場まで歩いて戻ろうとしたが、道はずっとダラダラの上り坂で結構きつい。しかし、ちゃんと空のタクシーがカモを待っていてくれて、あっという間に駐車場まで運んでくれた。