baiksajaの日記

目前の一秒を大切に

 石川知裕の民主党離党

 一昨日の地元での決意表明とは裏腹に、今日石川知裕衆議院議員民主党に離党届を出した。しかし議員は辞職しないと言う。流石に離党届を小沢幹事長に直接出すのは業腹だったようで、同じ北海道選出の三井国対委員長代理に代理提出を依頼したようだ。業腹なのは分かる。自分は起訴されても肝心な処は口は割らずに先生を守ったのに、先生はニコニコと我が世の春を謳歌するばかりで何にも助けてくれないと思っているのだろう。しかし例え先生に言われてやった事だとしても、違法な事をやってはいけない。子供ではないのだから、その位の判断力はなければいけない。幾ら小沢の為でも、或いは小沢の指示でも、罪は罪である。
 民主党はこれでけじめはついた、と言っている。冗談ではない。石川が民主党を離党するとかしないとか、そんな事は民主党内部の問題で我々には一切関係の無い事だ。小沢一郎は相変わらず議員になる前の罪だからとか、言うに事欠いて「実質的な罪ではない」のだから、などと訳の分からない理屈で議員辞職の必要はないと記者会見で言っていた。唖然としたのだが、罪に実質だとか虚構だとかがあるのだろうか。例えば一切表に出ない裏金を着服するとか、その金を巧みに洗浄して自宅の金庫にしまっておくというような罪なら実態が分からない罪だから虚構の罪だ、と言う事なのだろうか。そして、そういう罪なら幾らやっても構わない、と言っているように聞こえた。
 問題なのは民主党や小沢がどう思おうと、その理由が先生の指示であれ先生を守る為であれ、違法行為を平気で犯すような倫理観の捻じれた人間に真っ当な判断が出来るだろうか、そして、石川は捻じれた倫理観の持ち主である事が白日の下になったからには、危なっかしくてそんな人間に国政を委ねる訳には行かない、という事なのだ。それを一件落着で有耶無耶にしようという民主党も、危なっかしい政党としか言いようがない。民主党小沢一郎も蜥蜴の尻尾切りで逃げ遂せようという事のようだ。
 そんな中途半端は日本の為にならない。斯様に判断力が欠如した男に国政は任せてはならない。議員辞職して、粛々と公判に臨んで貰うべきだ。その議論すら回避しようとする民主党は、この問題をこれ以上引きずって折角収まりかけている小沢批判を再燃させたくないという事なのだろう。しかし事が親分の問題であろうが何であろうが、筋はしっかり通して万民を納得させて欲しい物である。