異常気象

　異常気象である。今日は寒いなどというレベルではなかった。都心で昼間に霙が降ったそうだ。もう3月も残すところ2日だというのに何と言う寒さ、一旦毛穴が開きかけたので殊の外寒さが身に滲みる。
　ところが近所にあるファミリーレストランの駐車場の桜の大木がもう八分咲きまで開花していた。昨日の新宿御苑には及ばないものの、我が家の近辺でも咲き急いでいる桜があった。健気というかオッチョコチョイと言うか、でもやはり悪いのは天候であって桜の所為ではない。温暖化ガスの為だけなのか他にも理由があるのか、はたまた単なる地球の気候の変化なのか、とにかくこの10年位、年々天候が異常になっている。訳が分からず不安である。
　夜になると空はすっかり晴れ渡り星が輝いている。放射冷却で明日の朝は東京でも０℃近くまで下がるという。明日は朝から出掛ける仕事が入っており、もういい加減寒いのは勘弁して欲しい。歳を取ると順応性が悪くなり、若い時ほど暑さ寒さに強くなくなってしまったのだ。
　唯一の救いは、夜空を見上げたら殆ど満月に近い月が皓々と輝いていた事である。僕にはドラキュラの血が流れているのか、別に他人様に危害を加える訳ではないが満月になると興奮する。思い立って寒風の中、写真を撮ったが、全然月の写真にはなっておらず、暗箱に穴が開いているような写真になってしまった。どうしたら月の模様が撮れるのか、色々考えたのだが次はもう少し温かい満月の夜にやってみる事にした。風が強いので、今日はもう外に出る勇気はない。

　いやはや、写真とは難しい。