baiksajaの日記

目前の一秒を大切に

お花見

 ついこの間まで凝り固まってしまっていた隣家の桜が、あっという間に満開になった。空が青くないので写真では今一つ色が冴えないが、結構な大木に花が一杯ついている。

 僕は実は若い頃はそれ程お花見にはご執心ではなかった。それでも日本人なら入学式とか新学期とか、何となく桜に纏わる連想は自然と身に付くものだ。無意識のうちにやはり桜は意識していたのだろう。それで海外で長く生活していると、滅多に桜の見頃の時期に日本に一時帰国出来ない事もあって、段々郷愁が募って来るもので桜を見たいという欲求は年々強くなっていた。だから、見たい時に桜を飽きるほど見られる今の幸せを改めて噛みしめている。やはり日本人には桜だったのだ。
 昨日は中学時代の友人と近所の和田掘公園でお花見をした。今年はつい数日前まで季節外れに寒かったので、それこそあっと言う間の満開で花見客で公園は溢れ返っていた。

 毎年同じ枝ぶりを見るのだが、何度見ても見飽きない。やはり桜が咲かないと春が来ない。僕等の宴会に誘われて、曇っていた空にお日様も一しきり顔を出してくれた。