baiksajaの日記

目前の一秒を大切に

 信じられない逆ハンドルの横行

 ツーリングの翌日は目覚めれば何時も全身の筋肉痛である。昨日はそれ程ハードに乗った訳ではないのだが、やはり筋肉痛になっている。内股を筆頭に下半身は何時もの事だけれど、今日は腹筋や首回り、胸など上半身にも結構来ている。冬の間に身体が鈍ってしまったようだ。少し反省する。
 身体解しを兼ねて、前回デモに邪魔されて果たせなかった墓の植木の手入れに出掛けた。数日前の天気予報では今日は天気が崩れると言っていたのでまた今週もダメかと思っていたのだが、望外の上天気に誘われてまたバイクで出掛けた。本当は車に脚立を積んで出掛けるのが理想なのだが、それでは身体解しにならない。墓地に着いたらどういう訳か我が家の墓の近くで、FZ-1を止めて煙草を吹かしている熟年ライダーがいた。僕は昨日と同じZZR-1200だったので一言二言言葉を交わした。向こうは綺麗に手入れされたピカピカのFZ-1だったので少し恥じ入る。
 墓地は桜吹雪で、道端には桜の花びらが吹き溜まり、どこのお墓もお彼岸に活けられた花が未だ残っていて、墓地が何だか華やいでいる。脚立がないので先祖にお詫びしてから墓石に上って、植え木の天辺を少し刈り込んだ。それ程広いお墓でもないから墓石に上れば刈り込み鋏なら大体手が届き、足場が悪くてグラグラする脚立に上るより実は楽なのである。兄や妹が墓参をすれば一緒に草毟りや植木の手入れをしてくれるので、思った程する事もなく少し拍子抜けしてしまった。
 随分陽が延びた。今日は道もそれほど混んでおらず、夕方ゆっくりと帰って来た。その帰り道、片側が広めの一車線での事。大型のワンボックスカーが右折をしようと停車していた。左側が十分空いているので、当然の事ながら僕はすり抜けをしようとした。そうしたら、その車が右折にも拘わらずいきなり逆ハンドルを切って動き出した。別に今日に限った話ではなく、昨今はこういう車が氾濫しているので日頃から気を付けているからどうと言うこともなかったが、運転者は一体何を考えているのだろう。
 そう言えば往きにも、対抗車線で左折しようとする車が逆ハンドルで黄色いセンターラインを跨いでこちら側に入って来た。普通の乗用車で、左側にはガードレールと歩道のある二車線の道から十分に広い二車線の道への左折なので逆ハンドルなどは全く必要がない。僕はと言えば、ウィンカーが左折なのに一瞬僕に向かってくるのでギョッとして反射的にブレーキを掛けてしまった。腹が立ったが怒鳴りはせずに、すれ違い様に右手でセンターラインを指差したが、相手は何を言われているのか全く理解しておらず痴呆の様な目で見返していた。片道僅か小一時間の往復で二度もこんな目に遭う。どうかしている。
 単にクセになっているだけなのだろうが、逆ハンドル程危険な行為はない。大型車で余程狭い道から狭い道に入るならともかく、普通の乗用車で、時には軽四輪でさえ、歩道がある道でも平気で逆ハンドルを切る。今日の運転者のように右折でまで逆ハンドルを切る。しかも曲がる方しか見ていないから、ハンドルを切る側の注意が疎かになる。それと、大体逆ハンドルを切る運転者は下手糞が多いからハンドル操作が緩慢で、逆ハンドルを切った分大周りになる。内側の後輪が角から大きく離れ、反対車線に飛び出して曲がる。バス、トラックならいざ知らず、停止線の手前で信号待ちをしていても左折して来る普通車にドキッとする事が屡の昨今である。教習所ではこの頃は一体何を教えているのであろうか。警察も無意味な逆ハンドルは単に無意味なだけではなく危険である事を、免許更新の際の講習などでもっと指導すべきである。