baiksajaの日記

目前の一秒を大切に

 また奥秩父にツーリング

 今日は前から若い人達と約束していたツーリングの日であった。若い人の中に一人とんでもない雨男がいるのだが、今日はそんなジンクスも歯が立たない絶好の陽気に恵まれた。一人バイクをレンタルしてくるのがいて、レンタルバイク屋が11時まで開かないとかで、八王子の石川PAで12時半に落ち合うという何とも中途半端な事になってしまうのだが、そこは縦横無碍なバイク仲間だからそれはそれで何とでもなってしまう。レンタルバイク屋は中途半端な時間に貸し出して、否応なしに一泊させようと言う浅ましい魂胆のようだ。
 取り敢えず中央高速から圏央道、関越道へと走り、花園から長瀞へ向かった。長瀞の桜トンネルは正に満開で、素晴らしい花のトンネルを暫し走った。大渋滞で停車も出来ないので残念ながら写真は撮れなかったが、あれ程素晴らしい桜のトンネルは滅多にお目に掛れるものではない。しっかり瞼に焼き付けた。そして岩畳へ。岩畳も観光客で溢れ返っていた。
       
 玉淀下りの船は小学生の頃に乗ったきりで、それこそ50数年振りに船下りを見た。昨今はカヌーのメッカのようで、今日はカヌーは出ていなかったがウェットスーツを着た若者や、陸で甲羅干しをしているカヌーに出会った。
 長瀞からは37号線に入り一気に140号線まで縦断した。37号線は交通量も少なく良いルートであった。140号線は少し秩父方面に戻って今度は72号線で299号に出た。それでも未だ3時、何とも時間が半端である。そこで色々思案したのだが、麦草峠は未だ開通していないだろうから佐久まで行ってしまうと後が混雑に巻き込まれてしまうだろうという事で、佐久穂の手前から45号を北上して下仁田に抜ける事にした。途中小鹿野バイパスのコンビニで今日最初の休憩を取った。そのコンビニの裏から見た里の景色である。

 秩父の集落は何処も、いかにも裏山に抱かれた里というイメージで僕には心の和む景色なのである。小鹿野から更に西進して45号に入ったのだが、途中湯の沢トンネルの何と寒かった事か。下仁田からは254号を東進し富岡の先で46号に入り南下した。46号の道沿いの小幡では、疏水沿いに見事に並んだ桜がライトアップされていて、そこに地元の商店や企業が提灯を掲げてそこ此処で蓆を敷いて花見の宴会をしていた。子供の頃を思い出す懐かしい景色だった。
 46号は小幡から11km程進んだところから急に道幅が狭くなり、どういう訳か砂や土砂が道に積もっていて酷く滑る。バイクのライトを消せば足元も見えない位の真っ暗闇の道は急勾配のヘアピン続き、流石に少し緊張した。元々は46号から462号へ出て、更に71号で土坂峠を越えて299号へ戻ろうと予定していたのだが、46号が余りに危険だったので今日は71号は諦めて462号を上野村まで戻って上野村から299号へ出た。そこからまた秩父へ戻り、秩父駅前の居酒屋で遅い夕飯を食べた。居酒屋で酒を飲まずに食事をしたのは初めてではなかろうか。そこから299号を一路16号まで走り、八王子から中央高速に乗って帰還した。総工程440km、家に着いたらもう11時半になっていた。