baiksajaの日記

目前の一秒を大切に

 健康診断のフォローアップとピロリ菌検査

 今日は1月初めに受けた人間ドックのフォローアップの医者との面談に行った。どうして3ヶ月以上も放ってあったかと言うと、医者と面談すれば酒を少し控えなさいと言われるのは間違いないと思ったからだ。健康には十分注意しており煙草もほぼ止めているのだが、酒だけはどうしても止められない。酒を飲まないでいられるのはバイクに乗っている時だけで、バイクに乗っていなければ自然に夕方から呑み始めてしまう。もう自称アルコール依存症なのだ。そんな事もあって去年までは面談もサボッていた。自分で検査結果を見て生活方針を立てていた。しかし、今年はいよいよそうも行かない数値があった。
 病院で名前を呼ばれて恐る恐る医者の前に座った。泌尿器科の、僕よりは2回りは若い女医である。前立腺の触診ではなくて本当に良かった。ざっとカルテを見てやおら色々と生活習慣に対するアドバイスが始まったが、酒の事は一言も言わない。「体重コントロールも良く出来ていると思うが、もう少し体重を減らせば文句はありません。それ以外は、お歳から考えれば仕方がないですね。遺伝的な体質もあると思います。慾を言えば、来年は動脈硬化の検査を受けて下さい。その結果を診た上で、動脈硬化の対策は考えた方が良いかも知れませんね。後は特に問題はありません。体重だけもう少し頑張って下さい。」というご宣託であった。実は今年は初めて脳ドックも受けたのだが、こちらは全く問題が無く無自覚症状の脳梗塞動脈瘤も見付からなかった。当然ながら医者も脳は問題ありませんとの診断である。痴呆症の診断ではないので片手落ちではあるが、問題があるよりは遥かに増しである。僕は嬉しくて天にも昇る心地であった。酒を控えろと言われたらどうしようかと、ずっと悩んでいたのだ。
 その足で、友人に教えて貰ったピロリ菌の検査を簡単にしてくれるクリニックに寄った。ピロリ菌は胃がん胃潰瘍、その他胃に関わる色々な病気の引き鉄になる厄介な病原菌で、しかも日本人の三分の二に生息していると言われている。友人たちが歳と共に次々と検査を受けては抗生物質を処方されてピロリ菌退治をしている。僕は抗生物質が基本的に嫌いなので、こちらの検査も友人たちに勧められてからもう何年も逃げ回っていた。しかし人間ドックの結果が今年は少し悪化していたので、今日は大人しく観念してピロリ菌検査もする決心をして家を出た。実際には人間ドックはそれ程心配する事もなかったのだが、一旦決心すると僕は簡単に方向転換出来ないので予定通りピロリ菌検査のクリニックにも立ち寄った。このクリニックの検査は尿検査なので極めて簡便なのだが、他の病院では血液検査をしたり、病院によっては内視鏡で胃から何かを取って検査をする処もある。だから尿検査の信憑性は良くは分からない。
 しかし簡便なのと安価なのとでとにかく一度やってみた。結果は陰性。そんな事があるものかと医者に確かめたが、わざわざ検体を見せて説明してくれたが、やはり紛れもない陰性のようだ。信憑性について問い質したが、医者は大丈夫、信用出来ると言う。自分のクリニックでやっている検査だから、余り当てにはなりません、などとは口が裂けても言わない事は端から承知だが、それでも医者に大丈夫と言われれば信用しようかという気にもなる。
 今日は何だか気分が晴れやかで、夕食では殊の外酒が進んだ。