baiksajaの日記

目前の一秒を大切に

 竹島問題

 今日の午後、僕は未だ知らなかったのだが、ワシントンポスト鳩山由紀夫オバマ大統領との非公式会談絡みでボロクソに笑い物にされたという記事がインターネットに載ったそうだ。仕事で会った人は先ずこの話で、皆一様に嘆いていた。自分の国の首相が外国のメディアで笑い物にされたのだから、日本人として恥ずかしいのは当たり前である。
 夕刊では、鳩山の5月末までの決着への協力要請に対して、オバマ大統領が冷たく突き放したという報道も出た。鳩山が「大統領がどう言ったかは自分の口からは言えない」「感触も言えない」と言った理由が分かった。オバマにしてみれば「トラスト・ミー」で屈辱を味わわされた恨みに加え、一旦政府間交渉で決着している問題を勝手に一方的に反故にした挙句に今更「協力して呉れ」はないだろうと言う事であろう。それが「皆さん、どうぞ食事を召し上がって下さい」と大統領が来賓に声を掛けた後の10分間の非公式会談という侮辱的な処遇に如実に表れている。外交とは外交辞令と笑顔というオブラートに包んだ、自国の利益やプライドを掛けた激しい応酬である事を改めて思い知らされる。もう先のない人に今更苦い薬でもなかろうが、流石に鳩山由紀夫も今回のオバマ大統領の対応には僕等が恥じ入る以上に悔しい思いをしたと思う。しかし悔しがる前に、自分が日本に何をしたのかをじっくり噛みしめて欲しい。
 竹島海域で韓国が海底地質調査を始めると言う。既に韓国は軍と警察と灯台守を常駐させ、100人程の住人が竹島に戸籍を移したと言う。ヘリポートも作り、観光客も訪れるそうだ。勿論人が住めるような島ではないから全て政治的な動きであって、観光もスタンドプレーに過ぎない。要は韓国は実績作りを重ねているだけである。一方的に領有権を主張し、日本の艦船が近付けば実弾で銃撃してくると言う。既に実効支配されている訳だ。そして韓国民は子供の時から竹島は韓国の領土だと信じ込まされていて、そういう唄まであると言う。
 これに対して日本は外交ルートで抗議しているだけである。勿論戦火を交えるなどというのは馬鹿げているし、抗議をしておけば一方的な実効支配も既成事実にはならないので重要な事ではある。しかし、ここまで韓国が一方的に既成事実化しようとしているのなら、もうそろそろハーグの国際司法裁判所に持ち込んで客観的な判断を仰いだらどうであろう。韓国が反対しようがどうしようが、それが一番公平ではないか。勿論後々の二国間関係を考えれば裁判に当たり韓国側の同意があるに越した事はないが、相手が聞く耳がないのだから了解が取れなくても仕方があるまい。韓国は負ける可能性が高いと踏んでいるのだから、幾ら文句を言い続けても絶対に国際裁判には応じまい。
 インドネシアとマレーシアの間にも島の領有権問題があり、両国が領有権を主張していたがハーグに持ち込んでマレーシアが勝訴した。インドネシアでは一部で不満を言う意見も出たが、直に収まった。竹島は恐らく日本が勝つであろうから韓国々内では大問題になるだろうしまた反日感情が煽られるかも知れないが、日本の領土をみすみす渡す必要はない。経済水域の経済効果を考えれば、やはり固有の領土は領有権を主張するべきである。
 日本の外交も八方美人だけではなく、時には国益を賭けた力仕事も必要である。オバマが鳩山を遇したような明確なメッセージも時には必要である。以前にも本ブログで書いたが、竹島問題はそろそろハーグに持ち込む時ではなかろうか。その結果日韓関係が又少しおかしくなるかも知れないが、1952年からの領有権主張と17世紀からの領土認識とを比較すれば恐らく勝敗は見えている。万が一負けたら、それはそれで仕方がないと諦めれば良い。何れにせよ二国間の問題は早くすっきりさせた方が良い。