baiksajaの日記

目前の一秒を大切に

 東京スカイツリー

 また今日からインドネシアに2泊の予定で出張に出た。前回失敗した東京スカイツリーの写真を今日こそは撮ろうと、持ちなれないカメラも忘れずに携帯し、リムジンバスも左側の窓の広い席に無事に納まり、手薬煉をひいて発車を待った。ところが近くのホテルから先に乗ってきたスペイン語を喋る白人が二人、チケットを何処かにしまい忘れて切符を係員に渡せずに5分ぐらい出発が遅れてしまった。こんな事は始めてである。やっと出発しと思ったら、今日は不思議と月曜日なのに道が空いていて、首都高もスイスイと走れてしまう。遅れを取り戻そうとバスはガンガンと走る。結局今日もまともな写真は撮れなかった。やはり高速を走るリムジンバスからまともな写真を撮ろうというのは無理であるという事がやっと分かった。

 証拠はこの写真である。前回の失敗に懲りて今日はズームも事前にチェックしていたのだが、とにかく高速を走るバスからだとシャッターチャンスが短すぎる。この写真もシャッターを切った時には標識が写り込んでしまったものである。しかも今日は遠方がスモッグのように霞んでいて、肝心のスカイツリーもボンヤリしている。でも、とにかくこの位高くなりましたという感じは出たので、東京スカイツリーの写真は当分これでお終い。次は完成してからもう一度撮る事にしよう。
 思ったように写真が撮れなかった腹立ちまぎれにこんな写真も撮った。これは荒川に近い、夢の島のゴミ焼却場の近くの公園の桜を上から撮ったものである。荒川に近いので先週の寒さの影響か、未だこんなに花が残っていた。

 インドネシアでは4月になってから、パスポートコントロールで両手の指紋と顔写真を撮り始めたので通関に大変時間が掛かるようになってしまった。テロリストの入国を水際で食い止めるためと言う事なので、止むを得ない措置とは思うが7時間のフライトの後にまた1時間も並ばされるのは正直閉口である。当初は1時間どころか2時間以上も掛かったそうで、混乱を避ける為に便宜的に全部の指ではなく両手の親指の指紋だけにしたとか、5人に1人位しか指紋は取られないとか、事前情報は色々錯綜していた。しかし今日は結局全員、しかも10本全ての指紋に顔写真まで撮られたのだから大変な時間を要する訳だ。係官に「一度取れば二度目からはもう取らなくても良いと聞いているが.....」と詳細を訊いたら、その通りで且つパスポートが期限切れで更新されてもデーターは個人にリンクしているのでもう一生大丈夫だとの説明であった。インドネシアの事だからある日突然全てのデーターが消えてしまったからまたゼロからやり直し、だとか何が起こるか分からないが、取り敢えず原則はそういう事のようである。だが、新たに指紋と顔写真を撮る人も既にデーターを納めた人も同じ列に並ぶのだから、当分当地の通関には裏技を使うしかないのかと思っているところである。
 しかし悪い事だけでもない。空港から市内に向かう高速道路が従来の片側2車線から3車線に拡幅されていたのである。1ヶ月前にはまだ出来ていなかったから、それこそ出来立てのホヤホヤのようだ。途中の、雨季には屡水を冠る湿地帯を抜ける部分は昨年新たに2車線が高架で新設されたので、洪水がなければ既に4車線になっている。更に、以前は市内に出るまでに三ヶ所あった料金所も今は一ヶ所に統一されたので、以前に比べると信じられない程ジャカルタまでの時間が短縮されたのである。もっともその分ジャカルタの中心部の混雑は一層酷くなってしまったので、ジャカルタを抜ける人には何ら福音にはなっていない。