baiksajaの日記

目前の一秒を大切に

 鬱陶しい毎日

 毎日蒸し暑い日が続く。梅雨だから天気が悪いのは仕方がないが、温度が高いので蒸し暑くて堪らない。思わず昔のダッカ時代の雨季を想い出してしまう。ダッカ時代は、雨季と言えば温度は昼間は38℃位まで上がり湿度は100%という日も珍しくなかった。だから一夏(夏が雨季)越すとどっと体力が落ちるのを実感したものである。当時、南極探検隊は越冬するのが大変であったが、僕等は夏を越すのが大変であった。今の東京は湿度100%のダッカに近い蒸し暑さである。以前の梅雨は肌寒い位の日が続き、上着の上からレインコートを着ても平気だった気がするのだが、これも温暖化のせいであろうか。
 九州では豪雨の被害が出始めている。洪水や土砂崩れで犠牲者も出ていると言う。こういう集中豪雨は間違いなく地球温暖化によるものである。数日前には真夜中に近所の警報が鳴り、都内でも大雨洪水警報が発令された。幸い我家の辺りでは、遠雷は聞こえても大した雨にはならなかったのだが、九州では連日1時間に200mmとか250mmとか猛烈な雨が降っているようである。これ以上災害が起きない事を祈るのみである。
 パリの友人から便りが届いた。パリは猛烈な暑さのそうで、今年の夏は15,000人の犠牲者が出た2003年の夏に匹敵する猛暑が予想されているそうである。しかも彼の地では普通の家でクーラーを備えている家は殆どないそうであるから、熱中症が日本以上に流行るのであろう。そう言えば今は知らないが、一昔前まではヨーロッパのレンタカーにはエアコンは付いていないのが普通であった。窓や天井を開けて走れば十分涼しくて、クーラーは要らなかったのである。その替わり天井から蜂が飛び込んで来て、アウトバーンを運転中の僕の背中に間違えて入ってしまい、蜂は泡を食って僕を刺したものだから、僕は悲鳴を上げて思わず220〜230kmで走っている車を蛇行させてしまった事がある。あれは痛かった。一番近い町で下りて薬屋を探して薬を買ったら、言葉もロクに通じないのに慣れたもので、直ぐに蜂用の薬が出て来た。彼の地では良くある事らしかった。
 そんなで、友人はこの夏は夫婦で日本に避暑に来ると言う。他に行く処がありそうだが.....僕は明日からまたジャカルタに数日避暑に行く。間違いなくジャカルタの方が湿気が少なくて今の東京よりは過ごし易いだろう。どうやら地球全体が、北と南があべこべになってしまっているようである。