baiksajaの日記

目前の一秒を大切に

 人相

 ここの処夏風邪をひいてしまい、すっかり調子が狂っている。この頃のバイ菌はしぶといようで、何時までも鼻がグスグスして、夜になると少し熱っぽくなって、中々すっきりしない。天気はそろそろ梅雨明け近しなので、こちらもあやかって早くスッキリしたいものである。3週間前の上海出張で少し無理をしたのが祟ったようである。鏡を見ると、我ながら何とも冴えない顔付きをしている。
 顔つきと言えば、菅直人の顔の変わり様も大変なものである。首相になった時、選挙で演説している時の、元気で溌剌としていた顔が一晩ですっかり意気消沈してしまい、心なしか目尻まで下がってしまったようである。顔は心の鏡と言うが、ここまではっきりと顔に出てしまうものなのだと改めて驚いた。勿論、今般の参院選での敗北は想像以上に応えたであろうし、まるで見通しの立たない今後の国会運営を思えば元気が出る筈もなかろうが、政治家たる者、増してや総理大臣として国民の注目するところであるからには、空元気でも良いからもう少し元気な顔をしていて欲しい。今の総理の顔を見ていると、経済不振が益々酷くなるような気分に陥る。
 それに比べて、鳩山由紀夫という人は如何に神経が図太かったかを改めて思い知らされる。衆院選当初の熱狂的な支持率があれだけ急激に降下して、世間からもボロボロに言われても応えている様子も無く、何時も淡々とインタビューに応じていた。5月の連休に初めて沖縄入りをして想像以上の反発を受けた時には流石に少し疲れて見えたが、それでも今の菅直人程意気消沈という雰囲気ではなかった。やはり鳩山由紀夫という人は、良くも悪くも空気に染まらない人なのであろう。或いは何時でも前向きにしか物事が映らないのか。見るからに海千山千の小沢一郎ですら、機嫌の悪い時には何とも悪人面になる。小沢はそういう時ほど無理して作り笑いをするから、益々悪相になる。しかし鳩山由紀夫の悪相は記憶にない。国会でムキになって答弁した時でも、形相が酷く変わる事はなかった。この人はとても一国の宰相の器ではないが、何か周囲に影響されない大物の部分があるようである。それが宇宙人とか宇宙語とか言われた所以であったのか。