baiksajaの日記

目前の一秒を大切に

 大相撲と暴力団

 相も変わらず大相撲と暴力団の繋がりが云々されている。野球賭博もしかりだったが、今回は松ヶ根親方と暴力団との繋がりがメディアに叩かれている。先日は、相撲部屋のガサ入れで暴力団関係者の名刺が見付かり、警察が更なる捜査をするというニュースが流れた。また、貴乃花親方が暴力団と会食の席で同席したとして、例の高潔ぶった外部調査委員会の調査対象になった。貴乃花は嘘か本当か、相手が暴力団と言う認識はなかったと言う。
 僕に言わせれば、そんな事は大した問題ではなく、そもそも、暴力団の名刺で騒ぐのなら政治家や政治家の秘書の名刺でも騒いだら如何であろうかと思うのである。検察や警察の官僚は純国産の暴力団には目の色を変えるが、海外からやって来た暴力団はもとより、政治家やその秘書に甘過ぎるのではなかろうか。政治家は、僕の経験では野党の政治家でも相当厚かましい。そして、政治家やその秘書がやっている事は、暴力団と何ら変わる処はない。僕は暴力団には全く同情はないし、在らざるべき集団であると思っている。同様、現役時代の経験からも、政治家やその秘書は心底軽蔑する集団であると思っている。
 他方、相撲は元々は神道の神事から始まったものであり、神道と言えば右翼と切っても切れない関係である。やはり現役時代の事だが、神社の神主と言う右翼と一時期付き合いがあった。話を聞けば、暴力団紙一重の人物の様でもあった。左様に、右翼と暴力団紙一重の処がある。つまり、少々乱暴な三段論法で言えば、相撲と暴力団は根っこで繋がっているのである。更に言えば、皇室と相撲も大基で繋がっていると言える。
 ところで、暴力団と一言に言うが、今時の暴力団は合法的な表看板を掲げ、インテリ暴力団になっている。だから、暴力団と企業との線引きは素人には難しい。更には、興行では警察は全く頼りにならないから、興行に当たっては、演歌であれ相撲であれ、どうしても地元の実力者に頼らざるを得ない。特にその実力者が右翼だった時に、更にその裏で暴力団と繋がっているかいないか。
 相手は表向きは真っ当な企業であるから、それ以上の追及は相撲協会には無理であろう。要するに右翼と暴力団と真っ当な企業の線引きが、警察にはそれなりの理屈はあるのだろうが、普通人には非常に難しくなっているという事を言いたいのである。増してや相撲の場合は歴史的に神社、右翼との繋がりが強い。そして右翼と暴力団紙一重の事も多い。それだからと言って、相撲協会暴力団と繋がっていると、殊更にあげつらう警察に正直反感を覚える。後追いでそういうあげつらいをするのなら、何故もっと前広に情報提供をしないのであろうか。これが警察の体質であり、興行においても全く頼りにならない、警察官僚の本質であると思う。
 勿論、相撲協会ももう少し慎重であって欲しいとは常々思う。しかし、ここまで追い詰める程悪意があるとは到底思えない。協会を信じ、親方を信じて、一生懸命本場所を務めている力士が気の毒である。そういう同情を感じれば感じるほど、無為無策で単なる後追いの警察には心底猛省を促したい。