baiksajaの日記

目前の一秒を大切に

 昨日からバリ

 昨日、ジャカルタ経由大好きなバリに来た。取り敢えず、仕事の前の今年の夏休み、1年4ヶ月ぶりのバリである。一時爆弾テロ騒ぎですっかり閑散としてしてしまったバリだが、年々賑やかさを取り戻し今年は従来にないほどの賑わいである。未だ回教正月の休みから抜け切っていない事もあるが、顕著な違いは中国人が物凄く増えた事である。逆にJALの直行便は10月から廃止される。寂しい事である。
 バリの人は外国語の片言も直ぐに覚えるし、観光客に愛想が良いのでつい最近までは何処へ行っても「こんにちは」とか「ありがとう」の氾濫であったが、今回は全く様相が違う。あちらこちらで「シェーシェー」と聞き、レストランの歌は「心の友」から中国語の歌に切り替わっている。日本人も未だ結構来ているし白人も従来通り沢山いるが、皆大人しくそれ程目立たない。目立つのは中国人ばかりである。しかも中国人は、ついこの間までは振る舞いや服装、化粧やヘアースタイルから日本人と違うのは一目瞭然であったが、今はファッションもすっかり日本人並み、茶髪のヘアースタイルから立ち居振る舞いまで区別が難しくなってきた。少し傍若無人で行儀が悪いのと、中には未だ大声で怒鳴りあうように話す人がいるが、それがなければもう言葉を聞かないと区別がつかなくなってきた。
 尖閣諸島問題では日本は舐められ切って、次から次へと無礼を重ねられている。厚かましくも全ての責任は日本にあると、尖閣諸島は中国領土である事が前提の発言ばかりである。そもそも昨年末に小沢一郎が160余人の新人議員を引き連れて訪中し、あろう事か温家宝に全員と握手をして貰うなどと言う馬鹿な事をやったから、民主党政権が舐められ切っている。さらに普天間問題に起因する日米関係のギクシャクもあり、米国が簡単には反応しない事も読み切られている。そんなだから言われたい放題、やられたい放題であるが、日本の外務省は国内向けには「冷静な対応」とか行っているが、対外的にそれなりの広報活動をしているのであろうか。
 東芝の社長が穏便に収めて欲しいなどと言い出したようだが、それこそが中国の狙いである。事は国家の主権に関わる問題であるから、そういう視野狭窄的な安易な発言は慎むべきであろう。それこそ中国政府の恫喝に屈している証拠で、中国政府の思う壺である。中国人が日本人の真似に余念がない事からも分かるように、日本が頭を下げる事はない。外務省にはしっかりした対外広報を通じて日本の立場を世界にアピールして貰いたい。冷静な対応などといい格好をしても一文の得にもならない。世界では、武力が強大で声の大きいほうが正しいのである。せめて日本も声だけは大きく反論すべきである。
 バリでも今年は天候異変が続いているようである。そのせいかどうか、今年はどこにでもあるブーゲンビリアやバリ人が大切にしている道端の花も少し元気がない。

         (滞在中のホテルのロビー横のセメント製のレリーフと噴水)  

                   (バーからの風景)
 以前ほど日本語が聞かれなくなっただけで、相変わらず自然は豊富だし気候も温暖、朝晩の風は爽やかである。