baiksajaの日記

目前の一秒を大切に

 仕訳け第三弾が始まる

 例の「どうして2番ではダメなんですか?}と言う発言で頭の中が空っぽな人だと分かって以来、僕は蓮舫行刷相には殆ど興味を持っていなかった。お頭が相当弱い、と言うか常識に欠けていて、所詮はグラビアアイドルであり、他人の書いた台本を読むテレビキャスターの域を越えられないのだから、政治と言う難しく重要な舞台では何も期待出来ないと思うからである。「どうして2番ではダメ」発言では、その直後から小柴昌俊を初めとするノーベル賞受賞者から散々扱き下ろされていたが、今般また新たにノーベル化学賞を受賞した鈴木章に物知らずと扱き下ろされている。テレビキャスターの軽い乗りで、言いたい放題を言ってしまったツケであるが、このツケは彼女のレッテルのように今後当分付き纏うのかも知れない。
 その蓮舫が、今度は国会を宣伝の場に使ったとして物議を醸している。三つ子の魂百までも、でグラビアアイドル時代の根性が抜けていなかったのであろう。月刊誌か何かに、洋服屋のファッション広告写真を何枚も国会議事堂内で撮らせて掲載したものである。色々な服のモデルとなり、その服の値段などの説明を脚注にした写真を国会議事堂内を背景に撮らせた。流石に元は写真を撮らせるのが仕事だっただけあって、そのポーズの取り方は堂に入ったものである。しかし、国会内での写真は議員活動に関係する写真に限ると言う決まりがある。にも拘わらずそういう写真を撮ったという事は、蓮舫の頭の中では国会議員の議員活動とは何であるのかが理解出来ていなかったのであろう。
 僕はこの話は4週間程前に聞いたのだが、蓮舫の事なのでまともに騒ぐのも馬鹿々々しく、それきり忘れていた。ところが最近になって国会で野党の追及するところとなり、仙石官房長官にも厳しく叱責された、と新聞を賑わし始めたので思い出した。所詮はタレントがポッと出で、勉強した訳でもなく実務の経験もない、空っぽのお頭のままで議員になったのだから、軽率にも昔の本性が出てしまうのは無理もない。しかし仮に議員の本分が分かっていなかったにせよ、日本最高の立法府を議員特権でファッションの広告写真の場にして、何ら疑問を感じないセンスには呆れ返って物も言えない。普通の神経ならちょっと差し控えると思うのだ。言ってみれば、OLが正規の職場でアルバイトをするのと同列の話だから、常識があればあり得ないであろう。
 そんな、自分の本分が何であるかもあやふやな人間が、単に大衆に少し人気があるからと大臣などという要職に就き、あろうことか仕分けなどという官僚バッシングで言いたい放題な訳だから、僕はどうにも面白くない。にも拘わらず、民主党は仕分けの看板に祭り上げて、今回の第三次仕分けも担当させている。
 仕分けはしっかりやったら良い。無駄は絶対にある筈であり、また一旦既成事実になってしまった物は、放っておけば時代にそぐわなくなっても何時まで経っても変わらないのが普通である。むしろ仕分けなどと大上段に振りかぶるのではなく、常に見直しをしていなければならない訳で、今の様な一般大衆受けを狙ったテレビのバラエティ番組仕立てではなく、会計検査院の充実を図るなりして、常に無駄を監視すべきであると思っている。
 そういう重要な仕事に、蓮舫のような人間がしゃしゃり出て来るのが、僕には許し難いのである。この人には精々「選挙は投票しましょう 〜 選挙管理委員会」のポスターにでも出て貰うのが、その身の丈に合っていて調度良いと思う。一方で、仕分け第三弾の対象となっている特別会計、色々な経緯もあり素人がロクに中身も理解せずに廃止、だの見直し、縮小、だのと軽々しく決められるものではあるまい。増してや現在のように、一方的な上げ足取りで視聴者受けを狙い、短時間で結論を出して成果を誇ると言う、典型的な大衆受けを狙ったショーに徹していれば尚の事、本質的な議論がなされているとは思えない。
 勿論担当の官僚任せにしておけば何も変わらないのは間違いないが、数字面では会計検査院、数字だけで判断すると誤る部分を専門家や斯界の経験者の意見を聞く場を作り、テレビショーに仕立て上げるのではなく、国益を損なう事のないようにしっかりとした議論を重ねて結論を出して欲しい。柳田稔法相の国会答弁ではないが、民主党には充分な人材がおらず政権を担う実力がないのだから、無理をせずに、見栄を張らずに、謙虚な政権運営に努めて欲しいものである。国会答弁なら後から全面陳謝して答弁内容を訂正すれば未だ間に合うが、仕分け作業には一度判断を誤ってしまうと取り返しがつかなくなる事もあるのではないか。