いよいよ明日から日本シリーズ

　いよいよ明日から日本シリーズが始まる。僕はそれ程熱心なプロ野球ファンではないが、昔からロッテのファンである。ロッテが未だオリオンズと言われた、昭和20年代からのファンである。当時は別当薫や荒巻敦、土井垣などが未だ現役で、毎日オリオンズと呼ばれていた。その後、大映の永田雅一がオーナーとなって大毎オリオンズとなり、山内和弘や榎本喜八などの錚々たる打者が並んだミサイル打線、守備では華麗な守備で鳴らした佐々木信也などが活躍した。その頃からもう50年、筋金入りのロッテファンと言えなくもない。家にはちゃんとロッテグッズが幾つか揃っている。
　ロッテのファンと言うと、先ず珍しがられる。へぇ、ロッテファンですか、始めてお会いします、と言った会話が普通なのである。僕にしてみれば失礼千万な話である。伝統ある球団なのだから、ファンがいても別に不思議ではあるまい。そのロッテが5年ぶりに日本シリーズに出て来る。それもリーグ戦では3位という体たらくだったのに、CSで頑張って、史上初のシーズン成績3位で日本シリーズに出て来る。そして、明日からナゴヤドームで中日との日本一を賭けた戦いが始まる。総合戦力では中日が上であろうと思うが、CSでのロッテの神憑り的な勝負強さに望みを繋ぎたい。
　プロ野球と言えば昨日ドラフト会議が開かれた。早稲田のハンカチ王子にパの4球団が1位指名し、日ハムが交渉権を獲得した。しかし、斎藤は確かに凄い投手であろうが、僕は騒がれる程には期待していない。先ず身体が小さい。だから球速も大したことではない。心臓は並はずれて強いし、コントロールは非常に良いと思うが、プロでは恐らく余り通用しないのではないか。少なくとも楽天の田中将大よりは器が小さい様に思う。むしろ中大の沢村拓一の方が将来性は高いと思う。それはともかく、相も変わらずジャイアンツの金遣いの荒い事、ヤンキース共々プロ野球をつまらなくする元凶である。契約金などの金額を何とかもう少し均一化出来ないものか。優秀な選手が金持ち球団に吸い取られる現状は、昔から言い続けられている事ではあるが、もう少し是正して欲しい。
　急に寒くなったが、明日からはセパの面子を賭けた、手に汗握る熱戦を展開して欲しい。勿論、願わくばロッテの5年ぶりの日本一を見たいものだが、実力通りに中日が勝つにせよ、清々しくもドキドキする熱戦を繰り広げて欲しいものである。