baiksajaの日記

目前の一秒を大切に

 いよいよ泥仕合の民主党

 民主党の内紛がいよいよ泥仕合の様相を呈して来た。一新会だとか北辰会だとか、昨年の衆院選の際に小沢から200万円から500万円の政治資金を貰った議員の忠義は厚い。小沢グループは倫理や政策よりも、カネの繋がりが一番強いようである。新人でもこの有様だから、輿石や原口のような古参、中堅議員の義理固さは推して知るべしである。今年の参議院選挙でも同じように小沢一郎の禄を食んだ議員が沢山いるのであろう。今や政治とカネの権化のような小沢一郎に群がる議員の意地汚たなさは、政治の世界の実態をまざまざと見せつけて呉れる。
 それにしてもわざとこの時期に囲碁の公開対局をしてみたり、首相官邸から出る時のにこやかな顔付など、腹の中を寸分も見せない老獪な政治家の小沢と言う人物はある意味で凄い。ここまで悪に徹し、利己主義に徹し、演技が出来る役者はそうはいない。その意味では脱帽するが、出来る事ならもう少し国の為にその能力を使って欲しかった。もともと純粋な日本人ではないから望むべくもないのかも知れないが。
 他方、何を言っているのだか良く分からない、器の小さな菅直人や要領が悪くて不器用に猪突猛進する岡田克也には、小沢一郎の国会招致は荷の重い仕事になってしまった。外野からみていれば所詮は内輪揉めのドタバタ劇なのだが、演じている当人達はそれなりに真剣なのであろう。が、小沢と民主党執行部では未だ役者の格が違う。執行部も最早後には引けないから、小沢が出頭を拒否している政倫審では無意味である、証人喚問しかないと言う声も上がって来た。証人喚問となると小沢も拒否出来ない。しかも証言が後々虚偽であると分かれば刑事責任を追及される。今迄のように気楽に嘘は付けなくなる。民主党内からの証人喚問の話が本気か恫喝かは知る由もないが、この内輪揉めは野次馬にはいよいよ面白くなって来た。他方、国を憂える士には益々許し難い、不毛の内輪揉めである。
 所詮は内輪揉めだからどちらが勝っても良いようだが、個人的には小沢一郎の思う壺に嵌るような事があれば日本はいよいよ危ういと危惧している。どうみても小沢一郎と言う人は国事・国益は二の次で、自分の野心、自分の地元、自分の出自が先に来る人だからである。何れにしても、もう老兵達には去って欲しい。以前このブログに書いたように、政治家も定年制にすればどれ程世の中が明るくなるか、考えただけでもゾクゾクする。