baiksajaの日記

目前の一秒を大切に

 高校時代の同級生と忘年会

 今日は高校時代の同級生の忘年会であった。学友と言うのは良いもので、足を引っ張り合ったりした事もなければ、精々同じ女の子が好きになって「友情」や「走れメロス」を読んでは我が身につまされたりした程度の、何とも長閑な付き合いである。畢竟、今になっても会えば昔のモードに切り替わって、年甲斐もなくいとも無邪気な会話に弾むのである。
 しかし、どうにも昔話ばかりが多くなるのが年寄りの欠点である。誰かが、近況を話せと言い出して、順番に近況報告をしてみても、どこか無理があって余り面白くない。そこで、昔話ばかりではなく、もう少し将来の昔話も作ろうよ、と言うことで、来年の春にはボートで花見をする事に決まった。ボートの船長は勿論僕である。江戸川のマリーナでボートを借りて、葛西臨海公園の前を抜けて荒川に入り、荒川ロックゲート経由小名木川に入って花見をする。水路から見る桜は、近くに人もいないし、陸上とはまた違った趣があり中々の風情である。そこから隅田川に入り、お台場を沖から見学してから浜離宮の花を愛でて、天気が良ければ羽田沖からディズニーランドへ一直線に東京湾を横断するコースを提案したら、皆是非行こうと言う。そんなノリで、来年春のポジティヴな予定が一つ決まった。
 年寄りが集まるとどうしても昔話になる。僕等の集まりは、世間で言うほど健康の話と孫の話に終始する訳ではない。むしろ、それらの話題は殆どないのだが、どうしても昔話が多くなる。誰が可愛かったの、お前は誰が好きだったの、という他愛もない話で、それはそれで楽しいが何だか前向きではない。しかし、こうして来年の花見を、それもボートからとなると、ちょっと洒落ているし面白い趣向になる。同じ歳を重ねるなら、前向きで楽しい行事を重ねたいと思う。1月にはまた新年会をする事になった。懲りない連中である。