baiksajaの日記

目前の一秒を大切に

 久しぶりのインドネシア出張

 一昨日から3ヶ月ぶりにジャカルタに来ている。ところがどういう訳か今回は、何時もと同じホテルなのにインターネットの環境が思わしくなく、一昨日、昨日と上手く自分のブログに辿り着けなかった。今朝も未だ具合が悪かったのだが、今やっと開けられた。今が偶々なのか、或いは偶然開いただけなのか分からないので、慌てて本文を書いている。
 一昨日の朝、家を出る時は寒かった。コートを着ると後が面倒なのでコートは着ず、ジャケットは夏物の薄いジャケット、下に毛糸の薄いチョッキを着ただけで大通りまで歩き、流しのタクシーを待ったが日曜日の朝なので中々来ない。骨の髄まで凍えてしまった。
 新宿から乗ったリムジンバスは、一昨日は珍しく京葉道路を経由した。何時も当たり前のように東関道に入るので吃驚した。しかし京葉道路からだとスカイツリーが直ぐ近くに見える。京葉道路から見てもやはりスカイツリーの高さは実感出来ない。第一展望台と第二展望台との距離は100mある筈なのだが、とてもそんなにあるようには見えない。50-60m、ビルの高さにして精々20階分程度にしか見えない。全体が既に540mもあるという実感も湧かない。
 そこで思いついたのは、人間の目で分かる距離感には限度があるのであろう、という事である。精々10cm程度しか離れていない両目と対象物との目線の角度が距離感となる訳だから、500mという距離になれば10cmという目の間隔など意味をなさないのであろう。大型自動車の免許試験での視野深度試験も3-5m程度の距離で行われる事を思い出した。人間の距離感と言うのはその程度の事で、遠景については相対的な距離感なのであろうという事に気が付いた。そう思って遠くのビルを見ると、ビル夫々が独立して離れていると、双方の遠近が分からない。成る程と、青空を背景に孤立しているスカイツリーの高さが実感出来ない事への説明を自分で見つけて自分で納得した。
 津田沼の辺りから道端が白くなってきた。東京は乾いていたが千葉の方は前夜雪が降ったようである。習志野、大宮、成田ナンバーの車は屋根に雪が積もっていた。前夜の雪が、珍しくリムジンが京葉道路を経由した理由なのかも知れない。成田に近づくにつれ益々雪は深くなり、沿道の民家の屋根も、畑も真っ白になっている。東京がずっと晴れていて、雪は西日本か日本海側、東北・北海道だけだと思っていたので少し吃驚した。
 ジャカルタは、ジャカルタにしては涼しかったのだが流石に東京から直行するとムッとする熱さであった。久しぶりのジャカルタは3ヶ月ぶりだと言うのにもう懐かしさを感じたが、経済の順調な発展を裏付けるように交通渋滞が益々酷くなっている。経済発展にインフラ整備が追いついていないのである。痛し痒しの発展振りである。そのインドネシア国債の、ムーディーズによる格付けがまた一ランク上がりBb1、即ち投資適格まで後一ランクにまで上がったと言う新聞記事が今日出ていた。しかも「安定」という見通しのようであるから年内にも投資適格になるのではないかと期待されている。中国のカントリーリスクが急激に見直されている事から、インドネシアにとっては追い風が吹いている。一部の人に富が偏らず、上手に国が発展して豊かになって欲しいと思う。