baiksajaの日記

目前の一秒を大切に

 民主党と小沢一郎

 相も変わらず民主党小沢一郎問題で揺れている。去年の暮れからああでもないこうでもないと小田原評定の挙句に、未だに党としての結論が出せないでいる。一方で小沢一郎も、言を左右し、前言を翻して、国会で説明すると何度か言っておきながら未だに逃げ回っている。そのくせあちらこちらの会合に顔をだしては、「公約は難しくても守らなければならない。何のための政権交代か」「挙党一致で政局に臨まなければならない」などと雲を掴むような演説をして執行部を批判している。マニフェストの破綻は誰の目にも明らかであり、挙党一致を壊しているのは自分自身である事、国民の80%が小沢一郎の国会での説明を求めている事、などは何処吹く風の体である。
 国民新党亀井静香は「小沢一派の200人がいなければ民主党は成り立たない」と現執行部を批判し、小沢一郎の提灯持ちをやっている。連立政権の大きな党はガタガタで小さな党がしっかり頑張っている、と自画自賛し、大きな党がしっかりしなければ困る、とここの処民主党執行部に鞭を入れ続けている。国民新党の表看板である「郵政改革の骨抜き」の道筋が一向につかないのでイライラしているのであろう。
 小沢一派の200人とは、一般には130人と言われているのだが、そこに鳩山由紀夫の金に群がる50人を足したものであろうか。何れにせよ金に群がっている議員達である。民主党にとってはそれでも国会での票であるから大事であるのは亀井の言うとおりであるが、金に群がる政治屋などは僕等にとっては百害あって一利もないから、民主党が成り立とうが成り立つまいが変わりはない。要は民主党小沢一郎と、輿石東に代表されるその腰巾着共を切り捨てて再出発しなければ、民主党自体の存続が危ういと言う事である。国民新党などという泡沫政党は、ここではどうでも宜しい。
 夕べの深夜の民放に出ていた田原総一郎が、エジプトのムバラク大統領と日本の菅直人を並べて、有能で悪徳な政治家と、無能な政治家のどちらが良いか、と言う質問をパネリスト達にしていた。菅直人は公の報道でも無能と呼ばれ始めている。もっとも鳩山由紀夫は無能を通り過ぎて痴愚であったけれど、何とも人材払底の民主党である。夕べ名古屋で一緒に食事をした元ヘビースモーカーは、「やっと禁煙に成功した、鳩山由紀夫の顔を思い浮かべると、あんな野郎に税金を払ってなるものかと思っているうちに煙草を吸いたくなくなった」と言っていた。痴愚宰相の唯一の効能だったかも知れない。
 それにしても、通常国会が始まっているのに未だに民主党の幹事長がテレビのニュースに顔を出せば小沢一郎問題である。一方の小沢一郎も連日ニュースで、ニコニコとした作り笑いでぬけぬけと演壇に立つ姿が報じられている。相も変わらぬコップの中の嵐で明け暮れる民主党である。日本の国政は何処へ行ってしまったのか。