baiksajaの日記

目前の一秒を大切に

 もっと挨拶をしよう

 今日は雨も上がり陽が覗いたので、懸案の個人の確定申告を済ませて来た。実は昨日の事なのだが、自分で書いた給料の源泉徴収票に計算間違いがあったようで、入力している中に国税庁のHPに撥ねられてしまった。どうせ確定申告をするからと、年末調整をサボッたのが祟ったのである。年末調整の期間は唐の昔に過ぎているから途方に暮れたが、思い直して今朝電話相談室に電話をしたところ、大変親切な男性相談員に助けられ何とかプリントアウトして申告する事が出来た。二重に嬉しくて、すっかり心が晴れやかになった。そこで、今度の日曜日に年に4〜5回しかやらないゴルフが入っている事を想い出し、夕方になり浮かれついでに4ヶ月ぶり位に打ちっ放しに行った。
 練習場に着いた時には、殆ど満席であったが、運良く空いた場所に滑り込んだ。隣の人はサウスポーで、僕と顔が向きあう形で練習している。そこで、「お邪魔様」と声を掛けて向かい側に店を開いた。眼があったからニッコリしたり、また「こんにちは」などと声を掛けたが全く無視されてしまった。僕が声を出しているのが聞えているのか聞えていないのか、聞えていない筈は無い。まさか知らない人とは口はきくなと言われている歳でもあるまいから、面倒だったのであろう。今度は一休みに椅子に座っている時に、直ぐ後ろの場所のかなり年配の人と目があったのでニコリと笑顔を作って会釈した。ところがこれも無視されてしまった。無視されるどころか、怪訝な風である。
 バイク仲間は全くの見ず知らずでも、道ですれ違えば手をあげて、高速のSAや何処かの展望台であれば、目が会えば声を交わし時間に余裕があればバイク談義をしたりもする。情報交換をする事もある。先日レインボーブリッジの遊歩道を歩いていた時に、白人とすれ違った時には全くの見ず知らずでもお互いに笑顔で会釈した。外国では目が合えば笑顔で会釈するのが普通だし、エレベーターなどで小人数で一緒になれば雰囲気次第ではあるが気楽に挨拶をする。「よい天気だね」とか「良い日を」「そちらも」などと声を掛け合う。日本も昔はもう少し気楽に挨拶をしたように思う。それがこの頃はバイク仲間や山仲間のような、同好の士でないと挨拶しなくなってしまったものか。そう言えば隣近所でも、知らない人が増えた。何時も会えばこちらは声を掛けて挨拶するのに、必ず目を逸らして生半可な会釈しかしてくれない近所の男もいる。こういう風潮は東京だけなのであろうか。
 小さな子供が犠牲になる、変質者の犯罪がこの頃頻繁に起きている。遠くから来て知らない場所で、いきなり凶悪な犯罪をおこす不埒な輩がいる。別に犯罪を防ぐ為などと大上段な事を言うつもりは更々ないが、日頃お互いにもっと気楽に声を掛け合ったり笑顔を交わす習慣があれば、もう少し世の中は明るくなると思うのだが。勿論場所は弁えなければならないが、同じ日本人同士なのだから「おはようございます」「今日は」「よろしく」程度の声をお互いに掛けあい、せめて少しでも和やかな世間にしたいものだと思う。