baiksajaの日記

目前の一秒を大切に

 貴方は国のために何ができますか?

 今回の東北関東大震災の被害は、想像以上に甚大である。殆どが津波の被害だと思うが、死者、行方不明者が既に2万人を突破した。未だ報告されていない被災者が多数いると思われ、この数字は増える事はあっても減る事はあるまい。正に未曾有の天災である。
 ケネディではないが、今こそ一人一人が問われていると思う、「貴方は国のために何ができますか?」と。背伸びをする事はない。無理をする事はない。ただ、日本人として、日本の困難な時に、出来る事を何かしたら良いと思う。取り敢えず僕は、昨日のNHKニュースで見た茨城県のボランティア活動に参加する事とした。茨城は未だ電車も高速道も開通していないし、聞けば水戸でもライフラインは一部未復旧だと言うから、在宅で出来る活動に参加する事とした。無理に現地に行って、例え飲料と食料は持参して車で寝泊まりするにしても、トイレなど必ずお世話になる事がある反面、貢献できる事は高が知れているからである。
 ボランティアはともかく、先ずは精神的な支援が第一歩だと思う。直接の被災がないと、得てして被災地の悲惨さを忘れてしまい、自分の生活第一に傾くと思う。そんな時に、被災地の苦難を忘れずに生活するだけで、自ずとささやかな支援に繋がると思う。ここの処いつも言うように、利己主義を捨て普段と同じ生活を心掛けるだけで、随分と現状は、少なくとも東京の現状は、改善されるであろう。
 多少余裕があれば義捐金とか物資の寄付がある。政府の金庫が枯渇している中で、赤十字NHKやあちらこちらの団体が義捐金を募っている。騙されないようになるべくしっかりした団体が良いと思うが、少しでも寄付をすれば当面の大きな助けになると思う。とにかく今は被災地には何もないのだから。
 或いは物でも良い。未だ食べ物は受け付けていないようだが、紙おむつでもベビーミルクでもティッシューでも、何でも良い。助けになると同時に、こう言う時に忘れられていないと言う事が嬉しい筈である。日本人としての絆が心の励ましになる筈である。
 政治家は信用ならないから、こんな時にも政権の延命を図ったりする。しかし、自衛官消防官や警察官、海上保安官のように、決死の覚悟で働いている人達がいる。もう疲労の限界を超えているのに、未だ頑張って救助活動に励んでくれている。放射能汚染を顧みずに、原発事故の対応に身を挺してくれている。彼等は間違いなく政権の為にではなく日本の為に、日本人の為に、いや国籍を問わず人の為に命を賭けている。僕等も、唯彼等に喝采を送るだけではなく、ささやかで良いから何が出来るかを考えて、今こそ日本の為に役に立とう。こんなチャンスは滅多にない。