baiksajaの日記

目前の一秒を大切に

 故障カメラの顛末

 今日は早目に仕事を終わらせて、予定通り新宿にあるカメラメーカーのサーヴィスセンターにカメラを持ち込んだ。最近色々出て来るトラブルをメモにして、応対してくれた若い女性に一緒に渡した。その女性はメモを見ながら色々いじって試したり、耳を付けて音を確かめたりしていたが、ものの5分と経たない中にトラブルの原因を見付けてしまった。こちらを傷付けないように、原因を上手に説明してくれた。
 結局はカメラの持ち主の取り扱いの誤りであったのだ。やっぱり.....だから自信がなかったのだ。それでも自分なりに一生懸命分厚いマニュアルを引っ繰り返し、それでも分からないから電話で相談もしたのだ。電話相談では故障だと思われるから、お手数ですが一度サーヴィスセンターにお持ち下さいと言われ、最寄りのサーヴィスセンターの場所まで教えて貰ったのである。
 件のカメラは一眼レフである。レンズにもよるが、自動焦点にしておくと焦点距離はレンズ内臓のモーターで勝手に合わせてくれる。レンズ側で自動にも手動にも切り替えられる。僕は初めから自動に設定していた。ところが、大分以前からこの自動焦点が一向に動作しないので、良くは分からぬままに何時も手動でピント合わせをしていた。昔から一眼レフのピント合わせには慣れているから、殆ど無意識に出来てしまうし痛痒もない。
 ところがここに落とし穴があった。何時どうしたものか、この自動焦点合わせをカメラ側のボタンを押してやるように設定してしまっていたらしい。自分では全く自覚も記憶もない。ところが、この設定にしてあると、レンズは勝手には動かず、自分でボタンを操作して焦点距離を合わせるようになっているのだそうである。しかも、ピントがぴったりでないとシャッターは下りないと言う。つまり、自分でマニュアルで焦点距離を合わせたつもりで、カメラに言わせれば未だピントが甘くてシャッターは切れないという事だったらしい。この頃は特に眼がいい加減になって来ているから、そんな事もあるかも知れない。
 マニュアルモードなのに露出不足でシャッターが切れないとばかり思い込んでいたが、シャッタースピードと露出はマニュアルにしてあっても、ピントは自動に設定してあった、このピントがピッタリ合っていなかったからシャッターが下りなかったと言う事らしい。
 そうは言われても、例えば月の写真などは距離は無限大の筈だからピントが甘いと言う事はないのではないかと、若干釈然としない処もあるのだが、一応30分ほど掛けて全部チェックしてくれた結果、別段故障している部分はないとのご宣託であった。預けずにすみ、無料で済むならそれに越した事はないから「あぁそうでしたか、お世話様でした」と持ち帰ったが、これで何事もないと良いのだが。
 何れにしても、世の中デジタル世界になって、何かと便利になり不便になった。