まだ5月だと言うのに、台風と梅雨入り

　今日からまたインドネシア出張である。この頃はインドネシアには月に一度のペースで出掛けている。インドネシア以外の出張は昨今は滅多になくなり、昨年は上海に一度出掛けただけである。僕自身はインドネシアは第二の故郷のような感覚なので、幾ら頻繁でも別に嫌とか飽きるという事はないのだが、友人などに出張に出ると言うと「またインドネシア？」とオウム返しに訊かれるのが少々照れくさい。
　今日は台風の影響で朝から大雨である。僕が記憶を持つようになってからこの方、5月に台風が来るなどという事は一度もなかった。しかも台風2号である。そんなに若い台風は今までなら海南島の方へ言ってしまい、日本に来るのは早くても8月になってからであった。それが、この頃は気象が荒くて気温が1日で15度も上下するかと思えば、5月に台風2号の来襲である。先週の日曜日は東京では竜巻の様な突風が短時間ではあるが吹き荒れたし、何だか荒々しい天気が続く。しかも昨日から関東地方も早や梅雨入りだそうである。5月の入梅も記憶にない。
　大地震の後、アイルランドではまた火山が噴火して、欧州では飛行機が大分乱れたりした。日本でも西のほうの、新燃岳とは別の火山で活動が活発になったというニュースが一週間ほど前にあった。これらの火山の活動も大地震と無縁ではあるまい。地殻変動でマグマも色々見えないところで動き回っているものと見える。剣呑である。
　東京は雲が低く垂れ込め、都庁のビルは上のほうが雲に首を突っ込んでいる。というか街全体が雲の中にいるようである。弁慶橋の近くのお堀では、手漕ぎボートで釣りをしている人が居た。カッパを着て一人で釣竿を振り回している。お堀で釣りをしている人は見た事がないし、多分禁止されていると思うので、何かの調査であろうか。大雨の中をご苦労な事である。
　雨の日曜日の早朝は、ただでさえ朝の遅い東京の道はガラガラで、予定よりも10分も早く成田に着いた。成田への往復は、せめて片道は日曜日に限る。もうすぐ離陸だが前線が太平洋南岸に延びているようなので、暫くは揺れるのであろう。