baiksajaの日記

目前の一秒を大切に

 日本人の顔

 或る日、ふと思い付いてそれからずっと気にしている事がある。そして気にし出したら、確信に変わって来た。それは、日本人の顔の事である。ひょっとしたらもう常識なのかも知れないが、僕はそう言うちゃんとした話を聞いた事がないので自分で勝手にそう思っているのだが、それは日本人の顔が面長になり、鼻が高くなり、目鼻立ちがはっきりして来た、と言う事である。面長と言うのは、所謂エラがなくなって顔がすっきりと縦長に顎が尖っており、鼻は明らかに若い人の方が高くなっている。勿論全体の傾向の事であり、個々の顔には当然個性はある。こんな事が、もう既に一般に言われている事を今更蒸し返しているだけなら恥ずかしいが、でも僕は自分なりに最近特にそう思う事が多い。
 スタイルが欧米化して、背が高くなり手足は長くなり、相対的に頭が小さくなった事が既に言われているのは知っている。実際、全般に足が細くなり、昔のような大根足が見られなくなった。陸上の選手でも足が細長い。スケートや自転車の選手は流石に太ももは太いが、それでも大根足とは程遠い。全般に昔言われた所謂八頭身美人になっている。そして、男も女もとにかく背が伸びたから、僕の様な一昔前の平均的な身長、170cm程度であると混んだ電車で息苦しくなってきた。しかし、顔については余りはっきり聞いた事が無い。子供の頃に良質な蛋白質を豊富に摂取すると鼻梁は高くなり、大腿骨は長くなると聞いた事がある。だから足が長くなり、鼻が高くなったのは、子供の頃の栄養が良くなったからなのであろう。その伝で言えば、面長になったのは固い物を噛まなくなったからなのであろうか。それなら、目鼻立ちがはっきりしたのは何故だろう?
 結果としては、日本人はこの20〜30年で急速にスタイルが良くなり、美男美女が増えたと思う。スポーツ選手を見ていてそう思う。芸能人であれば当然見た目が大事であるから、否、アイドルと称される人種には見た目だけの者も多いから、美男美女が多いのは当然で、その美男美女にはその時その時の大衆の趣味が反映されるのは昔から変わらない。しかしスポーツ選手はその運動能力だけで勝ち上がって来るのだから、見掛けで選択される事はあるまい。基本的に体力が物を言う世界だから体格が良いのは当然だが、それも必ずしも背が高くて足が長いと有利とは限らないし、顔に到ってはまるで関係ない筈である。それでも、陸上や水泳や、その他諸々のスポーツを見ていて、やはり明らかにスタイル抜群の美男美女が増えている。
 子供の運動能力が落ちていると言う。外で遊ばなくなったから、ちょっと転んでもすぐに骨を折ったり怪我をすると聞く。或いは固い食べ物が好まれなくなり、堅焼き煎餅ですら好まれなくなっていると聞いた事もある。そんな話を聞くと情けないと思うのだが、日本人のスタイルが良くなり美男美女が増えるのは、それはそれで結構な事であるとは思う。