baiksajaの日記

目前の一秒を大切に

 ジャカルタから戻って

 昨日の朝、ジャカルタから戻って来ている。最近の成田とジャカルタの飛行機は往きも還りも何時も殆ど満席で、僕は何時も通路側に座るので外の景色などもう何年も見た事が無い。ところが昨日の夜行便は珍しくガラガラで、隣が空いていたので何と言う気も無しに窓際に席を移した。そうしたら良く晴れていて上にも下にも雲が無い。満点の星、それも眼下にも星が輝いていたのである。直ぐ近くには大きく明るい惑星、多分木星土星だと思うのだが、も煌々と輝いていた。残念ながら室内が暗くしてあるとはいえ照明が窓ガラスに反射するので、ウジュンクロンで見たほどの星空ではなかったが、室内の照明を全て消したら定めし素晴らしい星空であったと思う。
 実は一昨日、突如親友から腫瘍が見付かったので手術する、と言うメールが入り、昨日の昼休みに眠いのを押してバイクを飛ばして駆け付けたのだが、もう手術室に入った直後で会えなかった。手術は6時間、15cm位の腫瘤と周囲の小さな腫瘤を取れるだけ取ったらしい。勿論昨晩はICUに入ったのだが今日の午後にはもう病室に戻り、さっき顔を見て来た。ICUには二日と聞いていたのだが、昨今の病院の二日は一泊二日の事のようである。術後未だ24時間も経っていないというのに、当人はまるで普通の顔をしていて、31cmも開腹した病人顔ではない。最近の手術は凄いものである。痛み止めも進んでいて、今日の処はまるで痛みを感じないらしい。ベッドに座って話をするのには吃驚した。腫瘤の方は消化管間質腫瘍とかいう、消化器官の外側に出来る性質の悪い腫瘍で、内視鏡やレントゲン検査では引っ掛からない。当人にも全く自覚症状がなく、今週も九州に温泉旅行に行くつもりで旅館の予約も済ませていたと言う。それが突然健康診断をしていた病院から呼び出しがあり、あっと言う間に開腹されたようである。何とも手際が良いと言うか、余りに腫瘤が大きかったから慌てたものか、とにかく無事に手術が終わり元気そうな顔を見られたので安心した。これから抗癌治療とか、ややこしい治療が続くのであろうが、最後は神様にしか分からないのだから気丈に頑張って欲しいと思っている。
 今日は小学校の同窓会があった。小学校の60周年を記念しての祝賀同窓会であった。久しぶりに旧友に会えるかと行ってみたのだが、知っている顔は殆どなかった。来賓は定番の、他所の学校の校長だとか地元の教育委員会の人だとか地元の名士だとか区議会議員などが、延々と祝辞を述べる。どの祝辞も長くて、中身もまるでPTAに向かって話しているような退屈な話ばかりで閉口した。学校時代の朝礼の、校長の長話を思い出した。会費制なのにいつまで経っても退屈な祝辞が続いていて、折角冷えているビールも飲ませてくれない。冷房のない体育館で、熱中症になりそうなので早々に退散した。それにしても聴衆は父兄ではなくOB、OGばかりなのだから、もう少し気の利いた面白い祝辞にすれば良いのにと返す々々も恨めしかった。