baiksajaの日記

目前の一秒を大切に

 携帯電話

 携帯電話のプラスチックの裏ぶたのツメが取れてしまった。そのままにしておいても特段の痛痒はないのだが、それでも裏ぶたがガタガタと頼りないので交換した。もう5年位使っている携帯なので、本当は買い替える時期なのだろうけれど、未だ使っている。調度1年前には、キーが一つだけバカになってしまい電話番号が入力出来なくなったので、その時も一応少し悩んだけれど、結局修理に出した。どうして悩んだかと言えば、最新式モデルの6万円以上もする物が3万円位で買えるのに、修理に16,800円も掛ると言われたからである。この金額は、故障の場所や種類とは無関係の、修理に要する最低費用なのであった。
 僕は古い人間だから、未だ使える物を捨てるのには酷く抵抗がある年代である。それでも実用性がなくなれば買い替える。問題は、今の携帯電話は電話として使っている分には何ら問題がないので、新たに買い替える理由が乏しいのである。インターネットにも一応繋がる。入力のキー操作は僕には不便だが、それでもこのブログだって携帯からもアップ出来る。現に今年の三月の大震災の直後にアップした僕のブログは、緊急の旅先から携帯で入れたものである。一方でスマートフォンはもっと便利そうに見える。本が読めるのも、インターネットが簡単に繋がるのも羨ましい。
 でも、僕にとっての携帯の最大のメリットはお財布携帯である。僕の携帯には、スイカ(関東圏の電車、バスなどの共通前払いカード)、複数のクレジットカード、Eddy、JALカードANAカード、JR東海エクスプレス予約、などが全て入っている。家から電車で羽田に行って、小松までJALANAで飛ぶのは携帯一つで現金は一切使わない。急に名古屋に出張する時には、家を出てから中央線の中で新幹線を予約して、携帯で新幹線の改札を通れば予約券が自動的に出て来る。この時も現金は不要である。バイクでツーリングに出て、コンビニで買い物をするのも以前はバイクジャケットのポケットのチャックを開けて小銭入れを取り出して、1円玉まで出したり入れたりと面倒であったが、昨今は携帯のクイックペイで現金の遣り取りはなくなった。この機能がないと、幾ら他の機能が進んでも僕には実用性がないのである。
 しかし、スマートフォンが猛烈な勢いで普及しているのに、お財布携帯機能が充実したスマートフォンが未だ出て来ない。不思議である。お財布携帯機能をここまで発展させたのは、日本の携帯業界である。世界広しと雖も、お財布携帯は日本独特の文化である。このお財布携帯文化に一旦嵌ると、もう抜け出せない。ところがここに来て携帯電話各社は、お財布携帯に力を入れるよりも、とにかくスマートフォンを普及させ、更にはユーザーを高速通信に引きずり込む事に目論見が移っているように見える。でも僕は、そんな陰謀には引っ掛からない。お財布携帯が組み込まれたスマートフォンが出て来るまで、今の携帯を使い続けるつもりである。電池パックも先週替えた。これ程違うかと思うほど、電池の寿命が延びた。携帯電話会社がその作戦を変更しない限り、僕は今の携帯にはしつこくまだまだ頑張って貰うつもりである。