baiksajaの日記

目前の一秒を大切に

 連日疲れるサッカー観戦

 連日のサッカー観戦である。なでしこジャパンとサムライ・ジャパンの試合が9月の頭に偶々重なってしまった。この一連のサッカー試合は一昨日のなでしこの対タイ戦で幕を開け、昨日のサムライの対北朝鮮戦、そして今日のなでしこの対韓国戦と先ずは三夜連続である。更に明後日には男子のウズベキスタン戦と女子のオーストラリア戦が重なり、その後も女子は8日の北朝鮮戦、11日の中国戦と続く。
 女子の五輪アジア予選は、11日間で5試合を消化するという超過密スケジュールである。そこで格下のタイ相手の初戦では、控え選手主体で臨んだ。しかしワールドカップやオリンピックとなると、世界ランキングが幾ら格下であっても実際の実力の差は紙一重である。随所に格の違いは見られるが、しかし勝負としてはどちらが勝っても可笑しくない。案の定、楽勝と思われたタイに前半は0-0で終えてしまった。圧倒的に日本が攻め立てている事は間違いないのだが、中々パスの連携が有機的に機能せずに得点に繋がらない。殆ど危ない場面がなかったから気を揉むと言うほどではなかったが、やはりはっきり勝って欲しいからヤキモキする。後半から宮間が投入されて、急に攻めに繋がりが出て来た。早速先制点を奪う。さらに大野が投入されるに及んで、やっとなでしこらしさが出て来て圧倒的に攻めまくった。その結果は追加点を生み、終わってみれば3-0の圧勝であった。
 そのなでしこが、中一日で今日韓国と相対した。終わって見れば今日も2-1で勝ち点3を上げたのだが、今日の試合は本気でヤキモキ、ハラハラした。試合開始直後は完璧な日本ぺースで、10分頃には先制点が入った。これで今日も日本の楽勝かとおもったのだが、ピッチで韓国選手のカウンターに圧力を掛けていた日本の選手が滑った不運もあり、ほどなく速攻で同点ゴールを決められてしまった。そこから何故か韓国が、積極的に攻勢に出始めた。攻勢を掛けてみれば日本側にもミスは出るし、やれば出来ると自信まで持ち始めた様に見えた。そんな中で前半終了寸前に、攻め上がっていた韓国のディフェンスの隙を突いた澤―安藤―大野の絶妙のコンビネーションであっと言う間に2点目を入れられたのが大きかった。結局はこの一点が最後まで物を言って今日の勝ち点3に繋がった。
 澤が一昨日の試合をベンチで眺めるだけだったのが欲求不満になり、今日は少し空回りしている感があった。しかし、それだけではなく連携が何故かチグハグで、集中力を欠いたようなつまらない球の取られ方が延々と続く。パスにも切れがない。初戦は休んでいた選手が多いのだから、未だ疲れと言う筈はない。勿論川澄のように初戦から出ずっぱりで、タイムアウトの度に水を大量に補給しており、疲労が隠せない選手もいた。それでも試合中は疲労を見せずに随所でチャンスを作っていたが、どうしてWカップの時のような全体としての早いパス回しやプレーに切れが見られなかったのであろうか。芝が重いとかボールの空気が少ないとかとは次元の違う何かがあったように思う。特に後半戦は韓国がボールを支配している時間が長く、見ていて随分と疲れてしまった。オーストラリア戦では、もう一度Wカップの時のような絶妙の連携と切れを取り戻して、引き続き3連勝して欲しいものである。
 同様に見ていて疲れる事は疲れたが、昨日の男子の北朝鮮戦は今日のなでしことは内容に格段の違いがあった。とにかく最初から最後まで攻撃一辺倒で、日本が危ない場面は皆無であった。ただやはり、思う様に点が取れなかった。色々とやってみているのは良くわかったが、相手のディフェンスは固く、ゴールキーパーはファインプレーを重ね、不運もあってとにかく得点出来ない。ついに後半もロスタイムに入ってしまい、どうなるかと思っていた矢先にやっと無事に一点を捥ぎ取る事が出来た。危なげはなかったが、やはり勝ち点3が欲しかったサムライ・ジャパンであったから、先ずは良かったと胸を撫で下ろした。その中で、長谷部の気迫の籠った攻撃が何とも頼もしかった。特に終盤に入ってからの再三の、自らドリブルで敵陣に切り込む果敢さがどれだけ日本チームを引っ張った事か。今回は怪我で出られない本田と長友というスター選手を欠くが、ウズベキスタンは実力的には負ける相手ではないから日頃の実力を発揮して再び勝ち点3を勝ち取って欲しい。
 次戦は5日に、男子はウズベキスタンとアウェーで、女子はまた中一日で強敵オーストラリアとの戦いとなる。月曜日は二試合ともテレビで応援するから、それぞれまた是非勝ち点3をお願いしたい。