baiksajaの日記

目前の一秒を大切に

 熱海旅行

 昨日から、時々このブログに登場する中学時代の仲間と熱海へ一泊旅行に行っていた。今回は小人数で男5人、女2人の総勢7人しか集まれなかったが、米国から一時帰国している友人の温泉願望を叶え、7月に間質性胃癌を切除した友人を激励する温泉旅行である。7人のうち3人が癌の経験者である。つい先日癌で亡くなった友人も、以前はこの会に参加してい事を想い出しふと淋しさを覚える。
 新宿に集合して小田急ロマンスカーで先ず小田原に向かう。当初は8人の予定だったのだが、男が一人、母親が骨折してしまい急遽キャンセルとなった。8人だったらボックス席二つで調度良かったのだが、気の毒に一つ空いた席に比較的年配の男性が、遠足気分ではしゃいでいるグループの中に一人ポツンと座らされる羽目になり、定めし居心地が悪かろうと同情した。とは言ってもロマンスカーは殆どが旅行者だから、僕達は遠慮する事も無く新宿を発車するやいなや早速スパークリングワインを開けて乾杯、話に花が咲いている間に気が付けば小田原に着くまでにワイン3本が空いていた。流石に歌は唄わないけれど、まるでお座敷列車気分の遠足なのである。今までは僕は何処へ行くのも一人でバイクで現地参加していたので、話には聞いていたが実際に参加してみると想像以上のはしゃぎ様で少々恥ずかしくなるのであった。
 小田原からJRの普通列車に乗り換えて熱海で下り、駅前の蕎麦屋に昼食を摂りに入った。前回はカフェ・ミモザのランチとワインで大分大騒ぎをしたらしいが、その時は僕は仕事で欠席していた。今回もカフェ・ミモザに行きたいと言う声もあったのだが、結局は行き当たりばったりでいい加減に駅前の食堂に入いる事になった。少し残念な気はあったけれども、僕はカフェ・ミモザのご亭主とはつい先日東京でランチを一緒にしたばかりなので、まあ善しとした。蕎麦屋に入り、真っ先にツマミ少々と焼酎のボトルと蕎麦湯を註文した。観光地の駅前の蕎麦屋では、昼間から焼酎を飲む人は珍しいようであったが、結局勘定を締めるまでにボトルを一本半空けて、最後はせいろ蕎麦で締めくくって店を出た。
 ほろ酔い気分で、友人のツテで予約した某社の健康保険組合の施設にチェックインし、持参のつまみやワインを開けて夕食を待つ。代わる代わる温泉に浸かり、ワインを飲んでいるうちに中には早々と昼寝をする者が出始める。僕も前の晩が寝不足だったので、30分ほど寝るとは無く寝てしまった。6時からの夕食では、ビールと宿の日本酒で食事をつついたのだが、昼食が遅かった事もあり余りお腹が空いていない。


 お造りにカニや牛肉の蒸し物が付いた、中々立派な夕食であった。これに朝ご飯もついて一泊税込5,000円だから、やはり企業の施設は安い。通いの従業員がいるようなので早々に夕食を切り上げて部屋に戻り、更にお喋りと宴会は延々と続くのだが途中でその場で寝込む者、9時過ぎに部屋に引き取る者、など其々マイペースである。結局12時に一旦お開きにして布団を敷いたのだが、途中で暫くうたた寝をした僕は眼が覚めてしまい結局別の部屋に移動して男女4人で5時近くまで喋っていた。その間にワインが一本と、蕎麦屋から持って来た焼酎が半分空になった。
 今日は宿が10時チェックアウトなので、病み上がりもいる事ではありそのまま横浜に戻り、友人の親戚がやっている皆が行き付けの寿司屋の座敷に上がり込んで、寿司をつまみに日本酒と焼酎でまた大いに盛り上がった。7月に手術をした友人も、すっかり元気を取り戻したようであった。僕達の会は何時も酒浸りながらも話が弾み、とにかく仲が良い。