baiksajaの日記

目前の一秒を大切に

 ジャカルタ近況

 今日のジャカルタのニュースでは、昨日書いたカリマンタンでの橋の崩落が結構クローズアップされている。死者13名、行方不明数十人と言う事であるから、死亡事故には相当な免疫がある当地でもやはり大事件なのである。なかんずく本来耐久50年で設計されていた橋が10年で崩落した事が問題視されていて、今日のテレビニュースでは昨日僕が決め付けたように「汚職の匂いがする」と言う表現で特集していた。インドネシア人も思う事は一緒なのだ、僕の決め付けは決して僕だけが疑ったものではない、インドネシア人が共有している思いなのであった。
 住商絡みの汚職裁判は、被告である運輸省の当時の局長が禁固3年プラス罰金と言う実刑判決を受けた。当初の予算の二倍の発注金額では、裁判も金次第の当地でも流石に逃げ切れなかったのであろう。こちらの報道では住商の現地雇員のみならず、住商の日本人駐在員2名を含む3名の日本人も連座容疑で日本で裁かれるであろう、との事である。インドネシアと日本には未だ犯罪人引渡し条約がないので、どういう事なのか良く分からないが、事件は日本にまで発展するのかも知れない。
 バリではインドネシアで一番厳しい禁煙条例が昨日地方議会で成立したと言う。ホテル、レストラン、ディスコ、ショッピングモール、そのほか人が集まる場所では全面禁煙になるのに加えて煙草の販売も禁止される事になるそうである。その話をこちらの人にしたら、破顔一笑、バリはインドネシアで最も麻薬が流通している場所なのに、煙草ぐらいでそんな条例が守れるものか、と宣った。僕はもう原則禁煙しているので、まぁどちらでも良い話ではある。
 昨日米国のサッカーチーム、ロスアンジェルス・ギャラクシーが当地に来た。この地域のツアーだそうで、明日インドネシアナショナルチームジャカルタで対戦するそうである。インドネシア以外ではフィリピンとオーストラリアでナショナルチームとの対戦が予定されていると言う。ギャラクシーと言えばベッカム、そのベッカムが来たと言うので結構な騒ぎになっている。ホテルの部屋に入っていた今朝の当地新聞などは1面トップ記事である。その記事に大きく掲載されていたカラー写真を見たら、ベッカムの両手に彫られている刺青は半端ではない。半裸の女性もみてとれる、余り品の良くない刺青である。本物の刺青か単なるペインティングかは知らないが、僕には余り見よい彫り物ではない。そんなベッカムの当地での人気は物凄い。テレビニュースでもベッカムのメディア会見の場面を流している。そのくせ明日のチケットは、76,000人入るスタジアムなのに昨日までに売れているチケットは僅かに15,000枚だそうである。プロモーターが余程チケットの値段を吊り上げたのであろう。明日はどんな試合になるか、インドネシアにも結構スーパースターがいるから、旅疲れのギャラクシーが手を抜いた試合をするようなら、ひょっとすると良い試合をするかも知れない。