baiksajaの日記

目前の一秒を大切に

 名古屋行き

 昨晩から張り切っていたので、けさはシャキッと日の出と共に出発して、寒気も何のその、最寄駅では颯爽と電車に乗ったつもりであった。ところが途中二度ある電車の乗り継ぎが何れも酷く具合が悪く、東京駅に着いた時にはもう新幹線の発車ギリギリで、それでも何とか手土産を買って新幹線に飛び乗った。もっと余裕があった筈なのに、東京駅では老体に鞭打って走る羽目になった。
 名古屋では順調に仕事を終え、夜は日頃お世話になっている人を招待して忘年会を開き、少々早目に退散して近郊電車の終電に間に合う新幹線を予約した。この頃は携帯から出発間際の新幹線が予約できるようになり、切符も買わずにオサイフ携帯で新幹線にも乗れるようになったので便利至極なのである。改札機にタッチすれば列車番号、座席番号と行き先が書かれた紙片が出て来る。
 ところが名古屋駅で異変が起きた。ホームに上がってみたら、予約した新幹線が1時間以上遅れていると言う。山陽新幹線で人身事故があったらしい。慌てて携帯で予約を変えようとしたが、不慣れな予約変更に戸惑っているうちに本来の発車時刻が過ぎてしまった。ところが発車時刻が過ぎてからの予約変更は出来ないと言う。実際には予約している列車は1時間以上遅れている訳だし、ホームに入って来た列車などは1時間40分も遅れているのにである。そういう理由だから、仮に出発前に変更手続きが間に合ったとしても、時刻表で既に出発している予約してある列車よりも更に早い列車には予約変更できる筈もなく、結果は同じ事だったのである。便利なようで、想定外の事態には全く対処できない不便なシステムである。仕方がないので次に入線してきた列車に飛び乗ったら、ダイヤが乱れているからであろう、自由席には通路まで乗客が詰め込まれていたが指定席には意外にも幾つか空席があった。僕は名古屋からなので、気楽に空いている席に座って来た。切符は正規の座席指定券なので検札でも問題はなかった。
 さて、品川で山手線に乗り替えたら、今度は日暮里で人身事故だとかで電車がかなり長い事止まっていたらしい。幸い僕が乗り込んでからは数分で動き出したが、朝のラッシュ時のような混雑で、しかも酔っ払いが多いので危なっかしくて仕方が無い。ハラハラしながら、それでも無事に郊外電車のターミナルまで辿り着き、いましがた帰宅したところである。
 きょうは仕事も忘年会も上手く片付いたが、往きも帰りも乗り物にツキの無い一日であった。