中島政希の民主党離党

　民主党の中島政希が民主党を離党した。八ッ場ダム建設再開は民主党のマニフェストに悖る、国民の信頼を裏切るもの、民主党はもはや民主党ではない、と記者会見で憤ったそうである。
　民主党のマニフェスト違反はその通りであるが、なにも今日に始まったことではない。この2年間、マニフェストの反故ばかりであった。それが何故八ッ場ダム建設再開が離党の引き鉄なのだか分からないが、民主党衆院代議士は嘘八百のマニフェストで国民を騙して当選したのだから、中島政希は辞めるなら民主党ではなく国会議員を辞めるべきなのである。今民主党を離党すると言うのは、単に沈没船から逃げ出す鼠に過ぎない。言っている事は一見潔いようで、実は理屈が通らない自己保身に過ぎないのではないか。
　今の民主党の代議士、特に衆院議員は須らく改めて国民の審判を仰ぐ必要がある。耳触りの良い事を並べ立てて自公政権を攻撃して政権を取ってはみたものの、人材不足、経験不足、現実と乖離した政権公約は目を覆うばかりで、マニフェストに掲げた政策は殆ど実行出来ぬままにその変更が相次いでいる。国民を騙し討ちしたと言われても仕方が無い。そうであるなら、離党などと言う姑息な誤魔化しではなく、一刻も早く解散、総選挙をして改めて国民の審判を仰ぐべきなのである。そもそも中島政希のような比例代表で当選した代議士が離党する事自体、可笑しな話ではある。