悩ましい来年以降のバイク

　55歳で乗り始めたバイク、取り敢えずの目標は65歳まで大型に乗り続けることであった。その65歳までもう残す処1ヶ月を切ったので、先ずは目標達成であろう。次の目標は70歳に設定しようと思う。とは言え、何時でも下りる覚悟は出来ている。バイクに乗るだけなら、恐らく80歳になっても乗れるであろうが、他人様に迷惑を掛ける事だけはしたくない。重量級のバイクだから、他人様に万が一にも突っ込む様な事があれば取り返しが付かない。だから自分で危ないと思ったら、何時でも下りる心算なのである。
　GTR1400はもう大き過ぎて重過ぎて、年が明けたら売却する事にしている。何しろ車体が大きくて幅が広いので足が届かないのである。バイク屋に言わせれば僕よりも相当上背のある人でもアンコ抜きをしたり、薄いシートに交換している人が多いと言う。でも僕はそこまでして乗る心算はないから、年が明けたら売る事に決めた。足付きが悪いだけではなく、車重が重いからちょっとでも傾くと死に物狂いで支えないとそのまま倒れそうになる。信号で止まった時に轍があったりすれば、その都度ドキッとするからもう限界なのである。知らぬ間に筋力が落ちている事もあり、もう潮時だと覚ったのである。
　其処へ行くとZZR-1200は未だ可愛いのだが、最近不具合が出始めている。チェーン、ベアリング等の価格の張る部品類に寿命が来ている。大型バイクなので負担も大きいのであろう。そこで今が考え処なのである。後何年乗れるか、2〜3年しか乗れないのなら今のままがベストである。でも70歳までなら未だ5年あるから、5年乗れるのなら最後に最新式のバイクを買うのも悪くない。20年前に買った絵を売りに出したら、もう買い手が付いたので未だ値段交渉は残っているが原資はほぼ確保できた。後は決断だけである。
　悩んでいる新しいバイクは、やはりカワサキのZX-14Rである。従来のZZR-1400のエンジンが更に大きく再設計され、10,000回転で何と200PSを叩き出す。ラムエアー加圧を加えれば220PSであると言う。エンジン馬力が大き過ぎるので、トラクションリミッターも新たに付けられた。設定は三段階で、ゼロから70%の範囲で調整可能である。更にバックトルクリミッターも付いたので、今のZZR-1200の様にシフトダウンで後輪が振られる事もなくなる。ただ、エンジン音だけはZZR-1200の方が男らしい。何れにしても魅力的なバイクである。うぅ〜〜ん、悩ましい。

　　　　　　　　　（ZZR-1200　〜　長野県茅野にて）

　　　　　　　（1400GTR　〜　千葉県上総一宮にて）

　　　　　　　　　（ZX-14R　〜　バイク屋の店先にて）