baiksajaの日記

目前の一秒を大切に

 再び鞄の修理

 先日の出張で、またキャリーバッグの足が一つ無くなってしまった。機内持ち込みも出来るサイズのキャリーバッグなのだが、この頃は空港内を引きづって歩くのが面倒になって来て、ついチェックインしてしまう。それで、当然のように鞄の痛みは激しい。前回の足の破損は9ヶ月位前だったろうか、最初は木を削って代わりの足を作ったが、これも直ぐに割れてしまったので色々物色してゴム製の足を作った。今度は反対側の足が無くなってしまって、また手で支えていないと鞄だけでは立たずにひっくり返るようになってしまった。つまり四足の中の二つはキャスターで、残りの二つはただの足なのだが、この中の一つでも無くなるとバランスが崩れて立たなくなる。今回も、もう片方のこのただの足が壊れた次第である。
 同行した若い人に「もう寿命なのだから買い替えなさい」と諭されたが、戦後の物の無い時代に育っているので使える物を捨てるのはどうも気が引ける。それと、これも物不足の時にボール紙や竹ヒゴや缶詰の空き缶や、それこそ使える物は何でも利用して工作していた時の名残で、色々工夫して工作するのが楽しくて仕方が無い。それで今回ももう一度直す事にした。
 足は前回の経験を活かして、同じゴムを買って来たのでこちらは工夫するまでもない。ダイアモンド鋸も既にあるから、今回はゴムだけ買ってくれば良い。前回の修理で作ったゴムの足は、それから月に一度のペースで飛行機に積んでいるが未だにビクともしていない。ところが、本来の一体成型の足が無くなったことで、キャスターが付いている残りのプラスチック部分が鞄本体と分離しそうになっている事がある。どんな力を加えればそんな事になるのだか分からないのだが、とにかくターンテーブルに出て来る鞄がそんな惨めな格好をしている事が何度かあった。ここが壊れると流石にもう修理は難しそうである。なので、今回は残ったプラスチックの台座が鞄本体と分離しないように、ベルトで押さえる事にした。その為のベルクロのベルトとビス、ワッシャー、袋ナットなどを一緒に買った。材料費は全て〆ても600円位である。もっとも、また道具を一緒に買い込んでしまい、こちらは1700円程についた。出来上がりは写真の通り、見栄えはともかく未だ当分は使えそうである。ベルトは写真ではよく分からないが、足の横でキラリと光っているのが、ベルトを抑えている袋ナットである。こちらは余り頑丈ではないが、普通は力が掛らないところなのでこの程度で保って欲しいと思っている。出来上がりを見ながら、我ながら器用なものと一人悦に入っている。