baiksajaの日記

目前の一秒を大切に

 ロッド・スチュワート イン ジャカルタ

 インドネシアの経済が好調なのは、日本の新聞に出るインドネシア関連記事が最近急激に増えている事からも明らかである。自動車や二輪車の販売が東南アジア一好調なお陰で、昨今の道路の渋滞は目を覆うばかりに酷くなっている。未だ最悪時のバンコックには及ばないが、もうかなり近づいている。例えば夕べの渋滞は、小雨が降っていたとは言え、ホテルから歩いても40〜50分の距離なのに車でたっぷり一時間掛かってしまった。お陰で夕食の相手を40分程も待たせてしまった。
 モールやレストランの人出も昼夜を問わず大変なものである。昔は見当たらなかった喫茶店も、今はスタバを初めとして、色々なチェーン店が出店している。コーヒーの値段は一杯250〜500円と、当地の物価からみると非常に高価なのだが、どこも客が溢れている。もっとも良く観察していると、日本の喫茶店に比べれば客の回転がひどく遅い。3時間でも4時間でも平気で粘っている。コーヒーが高いから元を取るべく粘るのか、粘られるからコーヒーの値段を高くしないとやって行けないのかは定かではない。だが、例え飲むのは一部の人とは言え、そんな喫茶店がやって行けるようになったのである。一昔前には未だ考えられなかった事である。
 そんな経済の活況を象徴する出来事が今日、ジャカルタで開催された。ロッド・スチュアートのコンサートが行われたのである。もういい加減歳だろうが、それでも有名なアーティストがジャカルタに来た。ファンは大騒ぎである。プロモーターはこのコンサートに220万ドルを投じたと言う。入場券は150万〜1500万ルピア、米ドル換算では170ドル〜1700ドルだと言うから当地では破格の値段だが、テレビニュースを見る限りでは満員の盛況である。何でも高いジャカルタでも、100ドルあれば住み込みの女中が一ヶ月雇えるのだから、170ドルがどの位の実勢価値であるかは想像できよう。ましてや1700ドルと言えば、日本人でも普通は尻込みするであろう。そんな切符が売り切れてしまうのだから、少しバブルの様な気もする。仮に多少バブルだとしても、日本はこの好況に乗り遅れる事無く、共に好景気を享受したいものである。