baiksajaの日記

目前の一秒を大切に

 優れ物の封筒

 連日ネットで注文した本が届く。読み切れないのに、読みたい本を懲りもせずに買ってしまう。だから読んでいない本が山積みになる。それでも時間を見つけては一生懸命に読んでいるのだが、悲しいかな、最近は眼が衰え集中力が衰え記憶力が衰え、更に夜にはアルコールが邪魔をして、昔と違って一向に読書のはかが行かない。その上、折角読み終わってもあっと言う間に忘れてしまう。何かの折に目に触れて、読みたくなった本を検索していると、何だか前に読んだ事がある様な本だな、と。そして、読み終わった本の山を探すとやはり出て来るのだが、今度は中身が判然としない。手に取って、開いて、中を暫く見ている中にやっと想い出す有様である。余程興味深く読んだ本以外は、大体この程度になってしまった。情けない事になったものである。
 しかし今日のテーマは読書の話ではなく、優れ物の封筒の話である。僕はアマゾンのお急ぎ便で買う事が多いのだが、薄い本を一冊だけ買った時などにアマゾンが使う、カートン紙で内側が波型のクッションになっている封筒の事である。今までは封筒の表面に書いてある通りに、手で封筒を破き、本を取り出した後は資源ゴミとして捨てていた。ところが先日、未だゴミの日が来る前に、小さな小包を作るのにこの封筒が手頃だったので再利用することにした。
 先ず、手で引き千切った処を綺麗にしようと鋏で切って初めて、その素晴らしさに気付いた。切った後の切り口がピッタリと食っ付いてしまったのである。幾ら手で口を開こうとしてもビクとも開かない。内側の波型が、クッションであると同時に接着作用を持っていたのである。その時はもう一度手で開け口を引き千切って、入れたい物を入れてから開け口を鋏で切り揃えて、更に指で少し幅広く押し付けてしっかり接着してから発送した。何の事故も無く、翌日には無事に受け取りの案内が来た。
 そこで今日は、またアマゾンの本がこの封筒で届いたので、なるべく端から近い処を多少丁寧に手で引き千切って本を取りだした。それから間に反故を挟んで、開け口を鋏で綺麗に切り取った。案の定、反故が邪魔をして接着していない。これからは、この封筒は再使用に励む事にしよう。何とも便利な封筒であるから、読者諸氏にも未だご存じでないご仁がおられたら、是非試される事をお勧めする。