baiksajaの日記

目前の一秒を大切に

 銀行の休眠口座

 今日は「欧州国債金融危機の原因と見通し、それから日本への影響と教訓」と言う著名な米国人エコノミストの講演会を聞きに出掛けた。行きがけに車を半年整備に預けたので、普段より一駅遠い駅まで歩いたのだが、空気が刺すように冷たくて頬が痛かった。毎日本当に寒くて、そろそろ飽きて来た。
 途中に普段は使わない銀行があるので、ついでに立ち寄って1000円預金してきた。平成19年に一度、21年に一度使ったきりの銀行口座である。だから無くても良い様なものの、必要な事があったから作った口座で未だ幾らか預金も残っているし、これからもまた役に立つ事があるかも知れないと思う。だから政府に勝手に持って行かれては困ると思い立ったものである。
 幾ら財源に窮したからと言って、他人の金にまで手を付けようとは民主党の意地汚ない根性には困ったものである。持ち主が「解約するのも面倒だからどうぞ使って下さい」と申し出ているのなら構わない。しかし一定期間動かない預金口座を問答無用で没収すると言うのは、僕の感覚ではどうにも気持ちが悪い。それでは道端に落ちている金を黙ってポケットに入れるのと変わらない。民主党は銀行の雑収入を召し上げようと言う魂胆かも知れないが、銀行は預金者から申し出でがあればちゃんと雑支出として払い戻すのだから、現行の銀行の遣り方はしっかり筋が通っている。
 どうしても国が召し上げると言うのなら、先ず連絡が取れる持ち主には、没収する前にその意向を確認すべきである。また、一定期間使われておらず且つ連絡が取れない場合には口座を閉鎖して残金は国庫に納入する、と言う条項を口座開設時に追加して預金者に住所変更の届け出を徹底しておくべきである。そもそも民主党お得意の、過去に遡ってルールを変えようとするのは止めるべきなのである。従い、やるとしても今後新たに開設される口座に対象を限定すべきで、今ある休眠口座は対象外とすべきであろう。にも拘わらず、何が何でも既存の休眠預金残を没収すると言うのであれば、最低限事前の確認は省略してはならない。そして、その通信業務は国が負担すべき業務となる訳だが、さてそこまで手間暇かけて元が取れるかどうか。